9月のユーロ圏製造業景気指数は53.2に低下-約2年ぶり低水準

ロイター通信によると、ロイヤル・バン ク・オブ・スコットランド・グループが1日発表した9月のユーロ圏製造業景気 指数確定値は53.2と、2005年11月以来の低水準となった。9月21日に発表さ れた速報値と一致した。この統計は、英調査会社NTCエコノミクスがまとめた。

生産活動の拡大と縮小を分ける50ポイントは上回った。8月は54.3だった。

ユーロ圏製造業景気指数の低下は、米住宅市場低迷の影響が欧州まで広がっ ていることを示す証拠の1つとなった。また、この低下が約2年間続いた欧州中 央銀行(ECB)の利上げが終わる兆しとなる可能性がある。すでに原油価格の 上昇やユーロの対ドルでの最高値更新が成長鈍化の要因となる恐れが出ており、 新規受注の指標は05年8月以来の低水準に低下した。

CPRアセット・マネジメントのエコノミスト、レティシア・バルデスキ氏 は9月のユーロ圏製造業景気指数について、「ユーロ圏の景気循環のピークはす でに過ぎており、この動きは金融市場の状況によって増幅された」と分析。また 一部企業によって、「ユーロ高と原油価格上昇が懸念材料となっている」と指摘 した。

原油先物相場は、9月20日に1バレル=83.9ドルと、1983年の取引開始以 来の高値となった。過去1年間の上昇率は36%となっている。ユーロはドルに 対し年初来で7.8%上昇。パリ時間午前10時15分(日本時間午後5時15分) 現在、1ユーロ=1.4221ドル。一時、過去最高値の1.4282ドルを付けた。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト55人を対象にまとめた調査によ れば、54人が4日のECB政策委員会で政策金利を4%に据え置くと予想して いる。

バルデスキ氏は、「ECBの利上げは現在、政治的に不可能だ」と指摘。 「金融市場が沈静化すれば、動かすことが可能になるだろう」と述べた。