ヘッジファンドが美術品に投資-オークション会社DNAの岩瀬氏(2)

美術品オークションを手掛けるディスカバリーナ ショナルオークション(DNA、東京都中央区)の岩瀬一記代表取締役(52)はイン タビューで、ヘッジファンドやロシアといった新興国の資金が美術品投資に向かって いることを明らかにした。豊富な資金を背景に美術品を金融商品とみなしている。

1日放送のブルームバーグ・ニュースのインタビューで岩瀬代表は、美術品オー クション市場の参加者について「ヘッジファンドの役割が非常に大きくなっている」 と述べ、美術品を投資ポートフォリオに組み入れている現状を示した。さらに日本の バブル経済時と違い、オイル高を背景としてロシアの資金、中国、インドや台湾、韓 国の資金も流入しているとして「市場のプレーヤーが代わっている」と指摘した。

この参加者のすそ野の広がりが美術品オークション市場の潜在的な成長力の一因 になっている。この中で取扱高国内3位のDNAは同5位のエスト・ウエストオーク ションズ(東京都品川区)と2008年1月に合併する。日本の美術品が中心のDNAと 西洋美術に強いエストは相乗効果が発揮できると判断した。業界順位は2006年実績。

合併新会社はアジアを皮切りに世界の美術品オークション市場に参画していく計 画。日本の業界首位はシンワアートオークション。岩瀬代表は世界の格闘家が戦うK -1を引き合いに出し、「日本のオークション会社は相撲をとっているのに対して、 われわれはK-1に参戦したい」と述べた。海外市場を見据えた事業展開をする意向 だ。インタビューは9月27日に行った。

岩瀬氏は1955年生まれで、早稲田大学を卒業後にシェル石油に入社。昭和シェル 石油を経て2001年にクリスティーズジャパン社長に就任、2005年12月からDNA社 長。