【個別銘柄】富士通、レンゴー、竹内製、住友重、小売株、パーク24

31日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の値動きは次の通り。

富士通(6702):5.8%高の787円と大幅続伸し、売買高は1601万株で午 前の東証1部トップ。外国為替市場の不安定な動きに警戒感が強い中、みずほ インベスターズ証券の石田雄一アナリストは情報化投資拡大の恩恵を受ける 「テクノロジーソリューション事業の好調から、富士通は利益の大半を国内で 稼いでおり、為替の影響度が大きくないことで市場の注目度は高まっている」 と解説。また、30日には台湾の半導体メーカーに対する半導体特許侵害をめぐ る訴訟で勝訴の判決が下ったことも、投資家の買い意欲を刺激した。

レンゴー(3941):5.7%高の710円と急反発。31日付の日本経済新聞朝 刊は、日本製紙グループ本社(3893)と生産性向上のため、段ボール原紙の生 産を事実場統合すると報道。大和総研の安藤祐介シニアアナリストは、「業界 の生産設備の廃棄につながるポジティブな動き」と評価した。日本紙Gも

0.5%高の37万9000と反発ながら、広報担当者は「レンゴーとの提携効果の 発現を目指しているが、報道のような決定をした事実はない」と述べている。

竹内製作所(6432):買い気配で始まり、寄り付き後は一時9.4%高の 6150円まで続伸。堅調な経済成長を続ける欧州を中心に建設需要が伸び、油圧 ショベルの販売が好調に推移。円安による収益押し上げ効果も重なったため、 通期(2008年2月期)業績は過去最高を予想していることが30日明らかにな った。業容拡大を再評価する動きで8月8日以来、投資家の短中期的な売買コ ストを示す25日移動平均線を上抜け。

住友重機械工業(6302):一時3.6%安の1251円と3日続落し、投資家の 長期売買コストを示す200日移動平均線を2週間ぶりに下抜ける。30日にエレ ベーター用の減速機に危険があることが判明し、今後の事業、収益に対する影 響を見極めようとする動きが広がった。

ミネベア(6479):一時7.4%高の711円と大幅続伸し、取引時間中とし てはほぼ半月ぶりの700円台回復。リーマン・ブラザーズ証券は31日、投資 判断を従来の「イコールウエート」から「オーバーウエート」に、目標株価を 720円から810円に引き上げた。

小売株:イオン(8267)が3.2%安の1569円、セブン&アイ・ホールディ ングス(3382)が1.3%安の3050円、ニトリ(9843)が3.6%安の5940円と なるなど小売株が安い。東証業種別33指数のTOPIXに対する下落寄与度 では、小売りは銀行に次いで2位。総務省が31日朝に発表した7月の家計調 査によると、1世帯当たりの実質消費支出は前年比0.1%減と、7カ月ぶりに 減少。天候不順や自然災害の発生によって夏物商材の動きが鈍く、ガソリン価 格の上昇や住民税増税も消費マインドに影響を及ぼした。

パーク24(4666):4.2%安の1044円と続落し、東証1部の下落率1位。 第3四半期(06年11月-07年7月)の連結純利益は、前年同期比1.4%増の 53億円。時間貸駐車場の「タイムズ」の総運営台数は29%増の19万7751台 と伸びたが、新規開発の強化で集客力向上のための運営施策が遅れ、利益の伸 びは鈍かった。

常陽銀行(8333):1.6%高の621円と続伸。英系投資ファンドのシルチ ェスター・インターナショナル・インベスターズが、常陽銀の発行済み株式総 数の5.04%を取得していたことが大量保有報告書で明らかになった。半面、同 ファンドの保有比率が5.93%から4.86%に減った山武(6845)は、1.1%安の 3700円。

中外製薬(4519):3.3%安の2055円と3日続落。31日付の日経金融新聞 は、インフルエンザ治療薬「タミフル」の副作用問題から処方率が半減、同薬 の下半期の予想売上高を従来計画から22億円下方修正したと報じた。

三井金属(5706):3.4%高の462円と反発。31日付の日本経済新聞は、 三井金が自動車向けに需要が増加している亜鉛の鉱山開発を強化すると報じた。 10年間で最大400億円を投じ、ペルーでの鉱山の単独開発や、既存鉱山の権益 取得を目指すという。

モロゾフ(2217):一時2.9%高の350円まで上昇。バレンタインやホワ イトデーといったイベントでの販売が好調だった上、生産体制の再構築による 業務効率化が進み、今期(08年1月期)業績予想を30日に上方修正した。秋 に発売される新作のチョコレートや、クリスマス商戦によってさらなる業績の 上振れが期待できるとの見方も浮上。

石川島運搬機械(6321):一時制限値幅いっぱいの100円(20%)高の 610円とストップ高。前期(07年3月期)に計上を予定していた造船向けや海 外向けのクレーン売り上げが今期に先送りになった要因から、上期業績が計画 を大幅に上回る見通しが30日に明らかとなった。造船や鉄鋼の設備投資拡大 により、恩恵を受ける収益構造があらためて見直されたほか、業績改善から年 間4円の増配を行うことも評価された。

東芝機械(6104):一時4%安の835円と急反落。実質親会社の東芝 (6502)が30日、保有する東芝機械株13.3%を9月末までに売却すると発表 したことから、需給悪化が警戒された。売却見込み額は約200億円で、これに より東芝の持分比率は33.4%から20.1%に低下するが、持分法適用の関係は 維持する意向。

日本合成化学工業(4201):一時6%高の673円と急伸。KBC証券は30 日付で、新規に投資判断を「ポジティブ」とした。半月ぶりの高値水準回復で、 年初来高値は8月7日の700円。

新日鉱ホールディングス(5016):一時2.7%高の1034円と続伸。日興シ ティグループ証券では30日付で投資判断「1(買い)」を継続、目標株価は 1600円から1500円に見直した。

日清紡(3105):一時3.6%高の1394円と続伸。普通株式で発行済み株式 総数の3.53%に相当する700万株、金額にして100億円を上限とする自社株買 いを実施すると、30日に発表。需給が締まり、買い注文によって株価が上がり やすくなるほか、会社側の株主還元や資本効率化の姿勢が評価された。およそ 2カ月ぶりに投資家の短中期的な売買コストを示す25日移動平均線を回復。

ジーエヌアイ(2160):31日に東証マザーズ市場に新規上場。公募価格の 90円に対し、初値は10円(11%)安の80円。その後は74円まで下げる場面 もあった。中国での医薬品開発における市場性が不透明なことなどから、買い が手控えられている。