TDKが急反発、タイ部品会社を142億円で買収-UBSは判断上げる

TDK株が急反発。同社は29日、ハードデ ィスクドライブ(HDD)磁気ヘッドの部品を製造するタイの企業を子会社化す ると発表、主要事業の強化につながると期待された。また、UBS証券は29日付 でTDKの投資判断を「Sell(売り)」から「Neutral(中立)」に 引き上げている。株価は一時前日比470円(5.2%)高の9530円まで上昇した。

29日の発表によると、TDKはタイのマグネコンププレシジョンテクノロジ ー(MPT)の発行済み株式の74.3%をマグネコンプインターナショナル(シン ガポール)から取得し、子会社化する。取得価格は1億2300万米ドル(約142億 円)。MPTは、HDDの磁気ヘッドの主要部品の1つであるサスペンションを 手掛ける。

みずほインベスターズ証券調査部の長安雅子シニアアナリストは、「HDD も値段が下がっていく中、主要部品を内製化してコスト削減につなげる方向性は TDKにとってプラス」との見方を示した。

一方、UBS証券では直近の株価調整を受けて、TDK株式の投資判断を 「Sell」から「Neutral」に引き上げた。担当アナリストの後藤文秀 氏はレポートで、「HDD業界の動向を見ながら、次の投資機会を探るスタン ス」と指摘。また、TDKによるマグネ社買収に関しては「ヘッドサスペンショ ンをともに改良することで、コストダウン、性能向上、開発効率化などが期待さ れる」としている。