米投信「シュナイダー・スモール」の運用成績急落-住宅不況が直撃

米投資信託「シュナイダー・スモール・キ ャップ・バリュー・ファンド」は、保有している米住宅ローン関連3社の株価 が今年大きく下げたことから、運用成績が急激に悪化した。

運用額1億1000万ドル(約127億円)のシュナイダー・スモールは、米住 宅市場の低迷で打撃を受けたアンワース・モーゲージ・アセット、アメリカン・ ホーム・モーゲージ・インベストメント、ルミネント・モーゲージ・キャピタ ルの3社に資産総額の13%を投じていた。

合わせて62億ドルの運用を手掛けるアーノルド・シュナイダー氏(46)が 運用するシュナイダー・スモールは、過小評価されている企業の株式を買い入 れ、過去5年間で年平均プラス24%のリターン(投資収益率)を達成。ブルー ムバーグがデータを取っている競合する100の小型株ファンドの中で、この間 の実績はトップとなっていた。だが年初来でのリターンはマイナス15%。割安 とされる株式に投資する競合するファンドでは最悪となった。

米投信調査会社モーニングスターのアナリスト、カレン・ドラン氏は、シ ュナイダー氏が高リスク市場に投資するのは異例なことではないと指摘した 上で、「今回はただ、リスクを過小評価していた」と述べた。

住宅ローン関連証券の投資会社アンワース・モーゲージの株価は年初来で 48%下落。8月に破産法適用を申請したアメリカン・ホームは昨年12月時点で、 株価が52週間ぶり高値の36.40ドルに達していたが、現在は19セントで推移 している。

アナリストらによれば、米住宅金融投資会社ルミネント・モーゲージ・キ ャピタルは今月、一部の債権者からデフォルト(債務不履行)を通告されてい たが、20日に支援企業との金融面での合意に達し、破たんを回避している。ル ミネントの現在の株価は36セント。昨年10月に付けた52週間ぶり高値は10.84 ドルだった。

ボストンのウェリントン・マネジメント・キャピタルでファンドマネジャ ーをしていたシュナイダー氏は現在、ペンシルベニア州ウェーンに本社を置く シュナイダー・キャピタル・マネジメントの社長兼最高投資責任者(CIO)。 同氏はインタビューを拒んでいる。