アジアの社債保有リスク上昇、米成長減速懸念で-CDS取引が示唆

クレジット・デフォルトスワップ(CDS) 取引から見る日本を除くアジアの発行体によるドル建て債の保有リスクは29日、 約4週間ぶりの高水準に上昇した。信用市場の低迷が米成長鈍化や債券のデフォ ルト(債務不履行)増加につながるとの懸念が広がった。

バークレイズ・キャピタルによると、日本以外の中国やタイ政府などを含む 50のアジアの発行体で構成するiTraxxアジア(日本除く)シリーズ7指 数のCDSスプレッドは、シンガポール時間午前11時26分(日本時間午後零時 26分)現在、9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の95bpとな っている。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルに対する保証料1000ドル を意味する。

28日発表された4-6月期のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P) /ケース・シラー住宅価格指数が前年同期比3.2%低下となったことから、サブ プライム関連の損失を被る銀行が増えるとの観測が強まった。資金調達コストが 大幅上昇するなか、アジアにとって最大の輸出市場である米国の成長鈍化は、企 業の収益を圧迫する公算が大きい。

モルガン・スタンレー証券によれば、投資適格級の日本企業50社の社債を 基にしたiTraxxジャパン・シリーズ7指数のCDSスプレッドは、2bp 上昇の34bp。