金融保証付き米地方債が下落、サブプライムで保証各社の信用に不安

米債券市場で、「AAA」の格付けを得た 金融保証付きの米地方債の利回りが、保証付きではないが地方債自体が高い格付 けを得ている場合の利回りに比べ、高めになってきている。サブプライム(信用 力が低い個人向け)住宅ローンのデフォルト(債務不履行)増加が金融保証会社 の信用状況に響くのではないかとの懸念拡大が背景にある。

リーマン・ブラザーズが算出する保証付き地方債インデックスの利回り は、27日に4.48%と、保証なしの最も高い格付けの地方債の指標の利回りを17 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回った。7月31日時点で、利回 りの上乗せ幅(スプレッド)は10bpだった。

シティグループの地方債ストラテジスト、ジョージ・フリードランダー氏は リポートで、保証付き地方債のスプレッド拡大の前兆として、クレジット・デフ ォルト・スワップ(CDS)取引では金融保証各社の債務に対する保証料が上昇 していたと指摘。サブプライム危機で保証各社の利益が減少するとの懸念が出て いるためだと解説した。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は8月に入って出し た調査リポートで、金融保証保険各社が現在の格付けを守るに十分な資本がある との見解を示していた。

トムソン・ファイナンシャルによると、MBIA、アムバック・ファイナン シャル・グループ、FGICにデクシア傘下のファイナンシャル・セキュリティ ー・アシュアランスを加えた米金融保証大手4社の、今年1-6月(上期)の市 場シェアは77%。