リーマンやベアー、シティ3社の判断を下げ-メリルのモスコウスキー氏

米メリルリンチのアナリスト、ガ イ・モスコウスキー氏は28日、米金融大手のリーマン・ブラザーズ・ホ ールディングズとベアー・スターンズ、シティグループの株式投資判断 を「買い」から「中立」に引き下げた。投資銀行業務の収入が伸び悩む 可能性が高いことに加え、住宅ローン証券やレバレッジローンで損失を 被る可能性があることを理由に挙げた。

同氏は投資家向けのリポートで、リーマンとベアー・スターンズに ついて債券市場への依存度の高さを指摘。シティグループについては融 資ならびにレバレッジ金融商品が原因で業績が圧迫されるとの見方を示 した。同氏はまた、これら3社に加えJPモルガン・チェースについて も利益見通しを下方修正した。

同氏は8月が金融業界にとって前例を見ないほどの波乱の月だった と述べた上で、来年の見通しについては、「これらほとんどの金融機関 にとってますます現実味を失いつつあるようだ」と指摘。さらに、「債 券取引や企業の合併・買収(M&A)、株式引き受け業務の鈍化は避け られないようだ」と付け加えた。

さらに同氏は今回のリポートで、信用収縮を克服するうえでは、べ い大手証券中でゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタン レーが最も優位にあるとの見方を示し、「現在が業界全体にとって優れ た環境でないことは言うまでもないが、ゴールドマンとモルガン・スタ ンレーは事業の多様化や利益の地理的分散のために最も優位に立ってい る」と指摘した。

メリルはリーマンの08年度の1株当たり利益見通しを22%下方修 正し6.80ドルとした。07年度の1株当たり利益見通しは7.07ドルとし ている。一方、ベアー・スターンズの08年度の1株当たり利益見通しに ついては12.07ドルと、07年度の同11.86ドルから1.8%の増加を予想 している。07年度は前年比17%減少の見通し。

シティグループについては08年度の1株当たり利益見通しを4.7% 下方修正し、4.91ドルとした。JPモルガンは3.9%引き下げて4.72ド ルとした。

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