AIG投信の横山氏:20年債入札は予想より悪い、利上げは11月ごろか

AIG投信投資顧問の横山英士ポートフォ リオマネジャーは、28日のインタビューで、この日あった20年国債入札の結果 と債券相場の見通しについて以下のようにコメントした。

20年債入札結果について:

「クーポン(表面利率)の絶対金利水準の魅力が薄れているため、入札結果 は市場予想よりも悪かった。この水準では積極的な投資は難しい。他の年限と比 べると割安だが、絶対金利で投資する層には魅力的な水準とは言えない」

「生保など多少買う必要はあったが、投資するには難しい。他のゾーンと比 べれば利回り確保のために入れざるを得ないが、今回のこの水準では積極的には 集まらない」

日銀の次回利上げ時期について:

「今年11月あたりに利上げが行われると予想している。金融市場の混乱も 1カ月もすれば収まってくると思う。日銀も経済情勢の判断が多少慎重になると 思うが、11月ごろには企業部門を中心に景気のピックアップが鮮明になり、物 価も上昇がみられ始めると思うので、その辺のタイミングがターゲットになるだ ろう」

「その後は、マーケットも安定してくるので、半年に1度の利上げペースが 戻ってくるのではないか」

「金融市場はかなり混乱したが、各国中銀は流動性供給で素早く対応した。 米連邦準備理事会(FRB)が利下げを行うと市場で予想されている。次の利下 げで市場は落ち着いてくると思う」

「フェデラルファンド(FF)金利を下げる可能性はあると思うが、段階的 に下げすぎることは景気の過熱の芽を生み危険。早期に利下げを行い、段階的な 利下げは行われないとみている」

「債券市場では、利下げが織り込まれているため、金利の低下余地は限定的 だと思う。ここからは徐々に金利上昇傾向がみえてくるだろう」

利回り曲線(イールドカーブ)がスティープ化している相場の見通しは:

「今後は1カ月ぐらいダラダラと横ばいで推移する可能性がある。その後は、 もう1度利上げを織り込む形になると思う。特に短中期ゾーンは完全に利上げ観 測が払しょくされた水準になっているので、もう1度利上げを織り込む形でフラ ット化し、金利上昇の展開を予想している」

11月前後は「10年債利回りは1.6-1.8%レンジで徐々に上昇していくと考 えている。ただ連続的に利上げを織り込むには少し早いので、単発的な利上げを 織り込むような動き」

「米金融市場の混乱、日本のファンダメンタルズ、企業部門が今後ピックア ップしてくるかに注目したい」

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