【個別銘柄】板硝子、光通信、あきスシロ、伊藤園、安川電、日水など

28日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

日本板硝子(5202):4.8%高の673円と4日続伸。建築用板ガラス需給 のひっ迫感を背景に、欧州市場の収益拡大が続いている。株価には相対的な割 安感があるとの指摘も出て、買い圧力が増した。大和総研は27日、同社の投 資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。

光通信(9435):500円(11%)安の3880円でストップ安。2004年5月 中旬以来、およそ3年3カ月ぶりの安値水準に沈んだ。保険事業で人件費がか さんだことなどが影響し、午後零時に9月中間期の連結営業利益予想を大幅に 下方修正。これを受け、業績の先行きに弱気の見方が広がった。

あきんどスシロー(2781):13%安の3420円と、ストップ安(値幅制限 いっぱいの下落)。投資会社ユニゾン・キャピタルとの資本・業務提携を発表。 提携に伴う新株発行による1株当たり価値の希薄化が株価に反映された。

伊藤園(2593):前日終値の3500円に対して17%安の2890円で終え、05 年11月中旬以来の安値水準。同社は7月26日に投資資金を確保することなど を目的とし、8月末の株主に対して1株に対して0.3株の優先株式を無償で割 り当てると発表していた。前日に最終売買日を迎え、この日は権利落ち日。一 方、東証ではこの日の取引開始前、27日終値を1.3で除した2690円を板中心 値段にしていたため、実質的には買いが入っていたことになる。出来高は115 万株で、前日比ほぼ2倍。

海運株:商船三井(9104)は1.5%高の1652円で4連騰。東証海運株指数 も1.4%高の1677.15と反発した。米格付け会社スタンダード&プアーズは業 績安定度を評価し、27日夕方に商船三井などの社債格付けを引き上げている。 海運株と連動性が高いとされ、ばら積み船価格の推移を示すバルチックドライ 指数は24日、前日比0.6%高の7277ポイントと続伸し、週初までの調整局面 から立ち直りの流れ。

安川電機(6506):4.1%高の1346円と続伸。営業利益の6割を生むモー ションコントロール分野で、サーボモータの回復傾向が見えてきた。年初来3 度しかなく、投資家の長期売買コストを示す200日移動平均線(1356円)を割 り込む局面で、見直しの動きが広がった。投資判断「2(買い)」継続の野村 金融経済研究所によると、8月のサーボモータの受注は9カ月ぶりに前年比プ ラス。メリルリンチ日本証券は27日付で、投資判断を新規に「買い」とした。

日本水産(1332):5.4%安の521円。年初来安値を更新した。海外事業 が振るわず、07年9月中間期の連結営業利益が前年同期比横ばいにとどまると 28日付の日経新聞朝刊で報じられた。会社計画は増益なだけに予想外の業績停 滞と受け止められ、先行きに対する警戒感が高まった。

スクウェア・エニックス(9684):3%安の3550円と6日ぶりに急反落。 年末に予定されていた人気ゲームの最新作「ドラゴンクエスト9」の発売を08 年に延期すると発表した。同商品の年末商戦における売り上げが見込めないこ とになり、今期(08年3月期)業績予想の達成を不安視する投資家の売りを集 めた。

堺化学工業(4078):4.9%高の747円と4日続伸。コスモ証券は27日、 投資判断を「中立プラス」から「アウトパフォーム」に引き上げた。「直近の 調整で予想PER(株価収益率)13倍台まで下落していたが、足元の収益モメ ンタムに変調はないとみており、現在の株価水準は割安感が強いと判断した」 (27日付リポート)という。

リンテック(7966):3.3%高の2175円。偏光板粘着加工の改善、韓国で の事業伸長を背景に第2四半期以降の業績好転が顕著になるとの分析が出て、 年初来安値(17日、1979円)付近からの戻りを試す動きが広がった。大和総 研では27日、投資判断を従来の「3(中立)」から「2(アウトパフォー ム)」に引き上げた。

ピジョン(7956):1.6%高の1887円。中国で主に育児用品の販売が伸び ているほか、母乳関連用品を扱う北米子会社も好調に推移し、07年7月中間期 と通期(08年1月期)の業績予想を上方修正した。業績の着実な回復基調が評 価され、およそ2週間ぶりに1900円台を回復した。UBS証券では投資判断 「BUY」を継続。

菊池プレス工業(5970):19.3%高の2500円。ジャスダック市場の値上 がり率1位。今期(08年3月期)業績予想の増額修正で、米国やブラジルでの 車体部品販売が想定より強含みで推移していることが分かり、相対的に割安な 水準にあった中、足元の好業績に反応した。

ニチイ学館(9792):2.7%安の1815円。一時4.3%高の1946円まで続伸。 グッドウィル・グループは27日、子会社コムスンの有料老人ホームなど施設 介護事業をニチイ学館に譲渡することで協議を始めると発表した。もっとも、 朝方は業容拡大期待から買い進まれたが、買い一巡後は伸び悩み、下落に転じ て終えた。前日はストップ高まで買われていただけに、材料性はひとまず相場 に反映されたと見られた。

フィールズ(2767):7.4%高の15万9000円。一時13.5%高の16万 8000円とストップ高となり、およそ2カ月ぶりの水準を回復した。パチンコホ ールがパチスロ機を旧基準機から新基準機に入れ替える動きを活発化したため、 パチスロ機販売が伸びた。これに伴い9月中間期の業績予想を上方修正してお り、収益拡大を評価した買いが広がった。

日特建設(1929):変わらずの91円。子会社が不適切な会計処理を行っ ていた問題による調査費用がかさみ、今期(08年3月期)業績予想を下方修正 した。ただ問題が明るみに出た6月下旬からこの2カ月間に株価は25%下落し たことから、あらためて売る向きは少なかったようだ。

日野自動車(7205)、いすゞ自動車(7202):日野自は1.4%高の790円。 いすゞ自動車は0.4%安の573円。トヨタ自動車の子会社でトラック大手の日 野自動車と、トヨタと資本・業務提携関係にあるいすゞ自動車は、ディーゼル エンジンの排出ガス後処理システムと大型トラック用キャブ(運転台)をそれ ぞれ共同開発することで合意したと発表した。排ガス後処理システムは、09年 に導入予定の次期排ガス規制に適合させるもので、主に排ガス中に含まれる粒 子状物質(PM)を低減する技術を共同開発する。

常陽銀行(8333):1%高の605円と5日続伸。株数150万株(発行済株 式総数に対する割合1.79%)、取得金額111億円を上限とする自己株式の取得 を発表した。取得日程は07年8月28日から08年3月14日まで。

クラレ(3405):2.1%高の1531円と続伸。午前10時に8月2日から27 日までの間に発行済み株式総数の2.8%に当たる1058万3000株、金額にして 160億3624万円の自社株取得を行ったと発表した。6月に示されている自社株 取得方針では、08年6月20日までに発行済み総数の6%に当たる2300万株、 300億円を上限にするとしていた。これまでの取得株式数は1784万3000株、 265億3082万円。

アインファーマシーズ(9627):7.7%高の2100円と4日続伸し、7月31 日以来の高値水準を回復した。野村証券は28日、投資判断を「買い」から最 上位の「強い買い奨励」に引き上げた。

夢真ホールディングス(2362):50%高の90円とストップ高。今年5月 に表明した中期経営計画「人材ビジネスオンリーワン計画」に基づき、不動産 子会社を売却すると27日に発表しており、事業の選択と集中による経営効率 化の進展を見込む買い圧力が増した。

九九プラス(3338):5.5%高の7万2700円。株数2250株(発行済株式 総数に済める割合1.4%)、取得金額2億円を上限にした自己株式の取得を発 表した。取得の日程は07年8月28日から07年11月15日まで。

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