【個別銘柄】板硝子、安川電、あきスシロ、伊藤園、スクエニ、日水

28日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の値動きは次の通り。

日本板硝子(5202):一時は6.1%高の681円と4日続伸。建築用板ガラ ス需給のひっ迫感を背景に、欧州市場の収益拡大が続いている。株価には相対 的な割安感があるとの指摘も出ており、買い圧力が増した。大和総研は27日、 同社の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げ た。

安川電機(6506):4.9%高の1356円と続伸。営業利益の6割を生むモー ションコントロール分野で、サーボモータの回復傾向が見えてきた。年初来3 度しかなく、投資家の長期売買コストを示す200日移動平均線(1356円)を割 り込む局面で、見直しの動きが広がった。投資判断「2(買い)」を継続した 野村金融経済研究所によると、8月のサーボモータの受注は9カ月ぶりに前年 比プラスに転換。メリルリンチ日本証券は27日付で、投資判断を新規に「買 い」とした。

あきんどスシロー(2781):12.8%安の3420円と、ストップ安(値幅制 限いっぱいの下落)売り気配。投資会社ユニゾン・キャピタルとの資本・業務 提携を発表。提携に伴う新株発行による1株当たり価値の希薄化が株価に反映 された。

伊藤園(2593):前日終値に対して一時20%安の2815円と下げ幅拡大、 2005年11月以来の安値水準に落ち込む。同社は7月26日に投資資金を確保す ることなどを目的とし、8月末の株主に対して1株に対して0.3株の優先株式 を無償で割り当てると発表していた。前日に最終売買日を迎え、この日は権利 落ちとなった。

スクウェア・エニックス(9684):9%安の3330円と6日ぶりに急反落。 年末に予定されていた人気ゲームの最新作「ドラゴンクエスト9」の発売を08 年に延期すると発表した。同商品の年末商戦における売り上げが見込めないこ とになり、今期(08年3月期)業績予想の達成を不安視する投資家の売りを集 めた。

日本水産(1332):5.4%安の521円まで値を下げ、年初来安値を更新し た。海外事業が振るわず、07年9月中間期の連結営業利益が前年同期比横ばい にとどまると28日付の日経新聞朝刊で報じられた。会社計画は増益なだけに 予想外の業績停滞と受け止められ、先行きに対する警戒感が高まった。

菊池プレス工業(5970):11.7%高の2340円。ジャスダック市場の値上 がり率4位。今期(08年3月期)業績予想の増額修正で、米国やブラジルでの 車体部品販売が想定より強含みで推移していることが分かり、相対的に割安な 水準にあった中、足元の好業績に反応した。

ニチイ学館(9792):一時4.3%高の1946円まで続伸。グッドウィル・グ ループは27日、子会社コムスンの有料老人ホームなど施設介護事業をニチイ 学館に譲渡することで協議を始めると発表した。もっとも、業容拡大期待から 買い進まれたが、買い一巡後は伸び悩み、下落に転じて終えた。前日はストッ プ高まで買われていただけに、材料性はひとまず相場に反映されたと見られた。

フィールズ(2767):一時13.5%高の16万8000円とストップ高となり、 およそ2カ月ぶりの水準を回復した。パチンコホールがパチスロ機を旧基準機 から新基準機に入れ替える動きを活発化したため、パチスロ機販売が伸びた。 これに伴い9月中間期の業績予想を上方修正しており、収益拡大を評価した買 いが広がった。

日特建設(1929):変わらずの91円。子会社が不適切な会計処理を行っ ていた問題による調査費用がかさみ、今期(08年3月期)業績予想を下方修正 した。ただ問題が明るみに出た6月下旬からこの2カ月間に株価は25%下落し たことから、あらためて売る向きは少なかったようだ。

ピジョン(7956):一時2.6%高の1905円。中国で主に育児用品の販売が 伸びているほか、母乳関連用品を扱う北米子会社も好調に推移し、07年7月中 間期と通期(08年1月期)の業績予想を上方修正した。業績の着実な回復基調 が評価され、およそ2週間ぶりに1900円台を回復した。UBS証券では投資 判断「BUY」を継続。

日野自動車(7205)、いすゞ自動車(7202):日野自は0.4%高の782円。 いすゞ自動車は0.4%高の577円。トヨタ自動車の子会社でトラック大手の日 野自動車と、トヨタと資本・業務提携関係にあるいすゞ自動車は、ディーゼル エンジンの排出ガス後処理システムと大型トラック用キャブ(運転台)をそれ ぞれ共同開発することで合意したと発表した。排ガス後処理システムは、09年 に導入予定の次期排ガス規制に適合させるもので、主に排ガス中に含まれる粒 子状物質(PM)を低減する技術を共同開発する。

常陽銀行(8333):1%高の605円と5日続伸。株数150万株(発行済株 式総数に対する割合1.79%)、取得金額111億円を上限とする自己株式の取得 を発表した。取得日程は07年8月28日から08年3月14日まで。

リンテック(7966):4%高の2190円。大和総研は27日、投資判断を 「アウトパフォーム」に引き上げた。

クラレ(3405):一時2.1%高の1530円と続伸。午前10時に、8月2日 から27日までの間に発行済み株式総数の2.8%に当たる1058万3000株、金額 にして160億3624万円の自社株取得を行ったと発表した。6月に示されてい る自社株取得方針では、2008年6月20日までに発行済み総数の6%に当たる 2300万株、300億円を上限にするとしていた。これまでの取得株式数は1784 万3000株、265億3082万円。

アインファーマシーズ(9627):5.6%高の2060円と4日続伸し、7月31 日以来の高値水準を回復した。野村証券は28日、投資判断を「買い」から最 上位の「強い買い奨励」に引き上げた。

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