台湾の宏碁:米ゲートウェイ買収へ、7億1000万ドル-レノボ抜く

パソコン供給で世界4位、台湾の宏碁 (エイサー)は27日、米パソコンメーカーのゲートウェイを7億1000万ドル (約823億円)で買収すると発表した。これにより、宏碁は欧米での顧客を拡 大し、レノボ・グループ(聯想集団)を抜き、世界3位のパソコンメーカーに躍 進することになる。

宏碁の資料によれば、買収価格はゲートウェイ1株当たり1.90ドル。こ れは24日の終値を57%上回る水準。宏碁はまた、ゲートウェイが有している オプションを行使し、レノボが買収に向け交渉をしているパッカード・ベル(拠 点・オランダ)を取得する計画を明らかにした。

今回の買収で宏碁の米国市場シェアは、現在の5.2%から倍増する見通し。 ゲートウェイ株は1999年から99%下落。同業の米デルやヒューレット・パッ カードなどに顧客が流れるなか、時価総額は250億ドル余り減少していた。

アバディーン・アセット・マネジメント(シンガポール)で200億ドル相 当の運用に携わるクリストファー・ウォン氏は「食うか食われるかだ」とし、 「宏碁は世界戦略のなかで、米国での足場強化の必要性を感じている」と指摘し た。

ニューヨーク市場で午後4時1分(日本時間28日午前5時1分)現在、 ゲートウェイ株は61セント(50%)高の1.82ドル。先週末時点での同社の時 価総額は5億ドルを下回っていた。

宏碁の王振堂会長とジャンフランコ・ランチ社長はこの日、従業員向けの書 簡でパッカード・ベル取得の意向を表明。ブルームバーグ・ニュースは同書簡の コピーを入手した。レノボは今月、パッカード・ベルと交渉中であることを明ら かにしていた。レノボの広報担当者はこの日電子メールで、問題のオプションに ついて精査中だとしている。

シティグループ・グローバル・マーケッツが宏碁を、ゴールドマン・サック ス・グループはゲートウェイのアドバイザーをそれぞれ務めた。