ゴンザレス米司法長官、辞意表明-後任にチャートフ氏らが浮上

ゴンザレス米司法長官は27日、9月17 日付で辞任する意向を表明した。同長官は数カ月にわたり、検事正8人を政治 的な意図から更迭したとして議会から非難され、テロリスト容疑者の盗聴問題 でも議会と対立していた。

ブッシュ大統領はテキサス州の私邸近くで、ゴンザレス長官について「不 公平な扱いを数カ月間も受けた。この結果、司法省に害を及ぼす混乱が生じた。 政治的な理由がゴンザレス氏の名声を地に落とした」と述べた。

後任の候補が承認を受けるまで、クレメント司法次官が代理を務める。ホワ イトハウスの高官は記者団に対し、ブッシュ大統領が早ければ9月3日にも後任 を指名すると語った。

検事正更迭問題と盗聴問題に関する議会調査は続くものの、ゴンザレス長 官の辞意表明により政治的な争いに一応の区切りが付いた格好だ。ただ、後任 人事には民主党が多数を占める上院の承認が必要なため、大統領と議会の対立 は続く可能性がある。

メキシコ移民の息子であるゴンザレス長官は記者団に対し、「司法長官と して最悪の日々でさえ、父の最良の日々よりも良かった」と話した。

ゴンザレス長官は長年の友人であるブッシュ大統領に指名された経緯があ るため、司法省が大統領に対して十分に独立していなかったと非難されていた。

検事正更迭問題を調査していたチャールズ・シューマー上院議員(民主、 ニューヨーク州)は「民主党は政治的な理由よりも法を優先させる候補の承認 を妨害するつもりはない」と語った。

有力候補として名前が挙がっているチャートフ国土安全保障長官について、 シューマー議員は「多くの民主党議員が疑いを持っている」と指摘。国土安全 保障省はブッシュ政権でうまく機能している省とは言えない」と述べた。

そのほかの候補としてはコックス証券取引委員会(SEC)委員長やリー ビー財務次官(テロ・金融犯罪担当)らの名前が浮上している。