米ゴールドマン,メリルなどユーロで強気見通し崩さず-ドル高一時的

ユーロ相場は7月24日に1ユーロ=1.3852 ドルと最高値を付けた後、最大で3.5%下落していたが、ユーロは年内に高値を 更新する可能性がある。米金融当局によるフェデラルファンド(FF)金利の誘 導目標引き下げが予想される一方、欧州中央銀行(ECB)が利上げを示唆して いるためだ。

ゴールドマン・サックス・グループとメリルリンチの米金融大手2社は先週、 サブプライム(信用力が低い個人向け)住宅ローン問題への懸念がやや和らぐな かで、年末のユーロ相場予想をそれぞれ最大で6%上方修正した。

ゴールドマンのストラテジストは、今後3-6カ月でユーロが同1.43ドル まで上昇すると予想。メリルは今後3カ月で同1.39ドル、年末までに同1.40ド ルとの見通しを示している。シティグループも、8月24日時点で同1.3675ドル のユーロ相場が、年内に同1.42ドルに上昇すると予測している。

カレンシーズ・ダイレクト(ロンドン)のトレーダー、フィル・マクヒュー 氏は「信用収縮が問題になった際、当社も皆と同様にドルに飛びついた」と指摘。 「ドルは安全資産とみられたが、一時的な動きと受け止めている」と述べた。

マクヒュー氏は日米欧をはじめとする各地の中銀が世界の短期金融市場に大 量の資金供給を行ったこともあり、ユーロは今後1.40ドルに上昇するとの見通 しを示した。

ユーロは8月24日までの1週間で、対ドルで1.5%高。3月以来の上昇に なった。その前週、ユーロは逆に1.6%下落し、2006年6月以来の下げとなって いた。世界的な株安などで安全資産への逃避としてのドル買いが増え、財務省証 券(TB)買いも進んだ。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングのグローバル・チーフエコノミスト、 ポール・シェアード氏は27日付のリポートで、サブプライムローン関連の損失 が急速に膨らんでおり、米国の住宅リセッションは2008年7-9月(第3四半 期)まで終わりそうにないとの見方を示した。リーマンは現在、07年7-9月 と10-12月の米経済成長率が1.8%になると予想する一方、ユーロ圏経済成長 率はそれぞれ2.3%、3.6%とみている。

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