米モルガンSの計算間違いを指摘-業界追放されたブロジェット氏

米モルガン・スタンレーのインターネット 担当アナリスト、メアリー・ミーカー氏のネット検索最大手、米グーグルについ てのリポートに示された見通しが楽観的過ぎると批判したのは、投資銀行業務獲 得のため偏った企業リポートを作成したとの理由で2003年に証券業界を追放さ れた米メリルリンチの元アナリスト、へンリー・ブロジェット氏だった。

ブロジェット氏は、ミーカー氏が23日公表したリポートに間違いを見つけ、 自身のブログ「シリコン・アレー・インサイダー」に、ミーカー氏の財務モデル に不備があると指摘した。ミーカー氏は誤って1000クリックごとではなく1ク リックごとのコストを計算したのだという。

その後ミーカー氏は、グーグルの動画共有サイト、ユーチューブの広告の売 上高全体への寄与分を訂正。当初のリポートでは売上高が2008年に7億2000万 ドル(約840億円)押し上げられる見込みだとしていたが、訂正後は7500万- 1億9000万ドルに引き下げた。

ミーカー氏は「当初のリポートでは、ユーチューブのサイト内でのビデオの 広告の売上高に対する貢献度を算出する表に間違いがあった」とし、これについ て謝罪すると記している。

ブロジェット氏は24日、「ミーカー氏と彼女のチームは律儀にユーチュー ブの広告に関する計算を再度確かめ、新しい見通しを示した」と言及。ブロジェ ット氏は、ブルームバーグ・ニュースからの問い合わせに電子メールで応じ、ミ ーカー氏や彼女のチームとは話していないことを明らかにした上で、「新しい見 通しは依然として楽観的なようだが、ずっと妥当なものだ」と述べた。

ブロジェット氏とスミス・バーニーのアナリストだったジャック・グラブマ ン氏は、ニューヨーク州のスピッツァー司法長官(当時)が主導した証券業界に 対する調査の結果、罰金処分を受け、業界から永久追放された。ミーカー氏はグ ーグルを「オーバーウエート」としている。