NY外為(24日):ドル下落、経済指標を好感-景気減速懸念が後退

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対ユーロでほぼ2週間ぶりの安値に下落。新築住宅販売や耐久財受注 の増加を示す経済指標で、米経済の成長鈍化が世界的な景気抑制につな がるとの懸念が緩和したことが背景だった。

ドルは主要16通貨中で13通貨に対して下げた。週間ベースでは対 ユーロで3月以来最大の下げとなった。米連邦準備制度理事会(FR B)が23日に発表したデータによると、過去1週間に海外の中銀が売却 した米国債は1998年以来の最大規模となった。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで前日比0.81%下 落し1ユーロ=1.3675ドルと、7月10日以来最大の値下がりとなった。 週間ベースでは1.47%下落。ドルは対円では1ドル=116円44銭。前日 遅くは同116円19銭だった。

FRBに預け入れられている海外勢保有の米財務省証券残高は、22 日に終わった1週間で251億ドル(2.02%)減少し1兆2000億ドル。減 少率は98年8月以来の最大だった。

米金利見通し

金利先物相場は9月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での 少なくとも0.25ポイントの利下げを織り込む水準となっている。

テンパス・コンサルティングの通貨トレーダー、マーク・メドウズ 氏(ワシントン在勤)は、「9月のFOMCで利下げが実施されるとの 予想から、市場参加者は冷静になっている」と指摘した。

株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所(CBO E)のボラティリティ指数(VIX指数)は20.87。FRBが公定歩合 を引き下げた前日の16日に2002年以来最高の37.50を付けて以来、6 営業日連続で低下した。

米商務省がこの日午前に発表した7月の米新築一戸建て住宅販売 (季節調整済み、年率)は前月比2.8%増の年率換算87万戸となった。 ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト予想の平均82万戸も 上回った。6月は84万6000戸と、速報値の83万4000戸から上方修正 された。

同省が朝方発表した米製造業耐久財受注額は前月比5.9%増加と、 6月の1.9%増(速報値は1.4%増)から伸びが加速し、ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値(1%増)も上回った。

円の下落

円は3通貨を除く主要通貨に対して下落した。円キャリートレード の回復が背景だった。

円は対ユーロで前日比0.71%下落の1ユーロ=158円73銭だった。 ブラジル・レアルに対しては1.4%安、オーストラリア・ドルとニュー ジーランド(NZ)ドルに対してはいずれも0.5%下げた。

マン・グローバル・リサーチ(シカゴ)の上席通貨アナリスト、マ イケル・マルピード氏は「強い経済指標に乗じてキャリートレードが拡 大している」と指摘。「株価が上昇を維持すれば、リスク志向が支えら れ、キャリートレードが促進される」と述べた。

ポンドは対ドルで週間ベースで上昇。1月以来最大の1.6%高の1 ポンド=2.0131ドル。FOMCの利下げ観測とは対照的に、イングラン ド銀行(英中銀)の利上げ見通しが高まったことが背景だった。

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