米サブプライム問題、アジアの銀行には真の脅威ではない-フィッチ

米格付け会社フィッチ・レーティングスの マネージング・ダイレクター兼アジア太平洋地域金融機関グループの責任者デー ビッド・マーシャル氏(香港在勤)は、テレビインタビューで、米サブプライム (信用力の低い借り手向け)住宅ローン問題がアジア諸国の銀行に与える影響に ついて、以下の通りコメントした。

◎サブプライム投資について:

「多くの銀行や金融機関が米サブプライムローンを裏付けにした証券に投資 しているが、その規模は各社とも総じて小さい。確かに証券価値の下落は恐ろし くもみえるが、銀行の業績や資本状況と照らし合わせた場合、通常はサブプライ ムへの投資が資本に占める割合は数パーセントにすぎない」

「従って彼らが損失を被れば、業績にある程度の打撃は受けても、今のとこ ろ支払い能力に対する実質的な脅威はない。つまり持続的なリスク要素ではな い」

◎サブプライム資産の格付けについて:

「サブプライム資産の格付けには、その中身が重要だ。サブプライム証券で あってもAAAやAAといった格付けの証券には損失を見込んでいない。損失は 非投資適格級を付与されているセクターで出るだろう」

◎中国の銀行の投資への影響について:

「中国の銀行は規模が大きく、数千億ドルもの資産を保有している。資本金 ベースも500億ドル(約5兆8120億円)といった具合だ。たとえ数億ドル相当 のリスク要素を抱え、ある程度の損失を被るとしても、資本や業績に比べるとそ の損失の度合いは小さい。いずれにせよわが社の見解としては、中国政府を後ろ 盾に持つ中国の銀行は信用格付けに悪影響が出るほどの損失は受けないとみてい る」