アステラ薬が大幅反発、グローバルな存在感向上へ-野木森社長が意欲

アステラス製薬の株価が大幅反発。一時 は前日比170円(3.5%)高の5090円を付け、半月ぶりに投資家の短中期的な 売買コストの平均を示唆する25日移動平均線(5081円)に回復した。免疫抑 制剤「プログラフ」や過活動膀胱治療薬「ベシケア」などの主力品が順調に拡 大、今期(2008年3月期)業績が会社計画線を確保できるとみられている上、 今後は世界的な存在感を増すとの期待感も醸成されつつあるようで、買い圧力 が高まった。

野木森雅郁社長はこのほどブルームバーグ・テレビの単独インタビューに 応じ、2005年4月の同社発足以来、目標として掲げてきた連結営業利益2500 億円の達成が視野に入ったと言明。その上で、今後は海外売上高比率を50%台 前半でキープし、国内・海外のバランスをみながらグローバルな展開を図って 行きたいと語った。

厚生労働省が今年7月末にまとめた「新・医薬品ビジョン」の中で、「世 界に通用するメガファーマ(巨大製薬会社)を少なくとも1-2社誕生させた い」と明記したことについて、野木森社長は「その中に入れるような会社にな りたい」と回答。旧山之内製薬と旧藤沢薬品工業が経営統合を決めた時点から 標ぼうする「いずれは世界で10位以内に入りたい」(同社の青木初夫共同会 長)との目標を、引き継いでいく姿勢を示した。

SMBCフレンド証券の高沖聡シニアアナリストは、アステラ薬の目標株 価を6450円と設定、投資判断を「買い」としている。「8月以降の世界的な 株価急落でアステラ薬株も連れ安してしまった。きちんと利益を出せる仕組み を築いている上、株主還元策も魅力的、業界平均並みの株価収益率(PER) で評価しても、あと1400円超の値上がりが見込める」としている。

高沖氏は、野木森社長に対して「収益もさることながら、自社開発の新薬 でグローバルな存在感を示して欲しい」と期待を寄せていた。