サブプライム余波が拡大-米リーマンや英HSBCが人員削減へ(2)

米サブプライム(信用力の低い借り手向け) 住宅ローン問題の拡大で、住宅ローン会社や金融機関への打撃が広がっている。

証券大手のリーマン・ブラザーズ・ホールディングスは22日、サブプライ ム住宅金融部門を閉鎖し、1200人を削減すると発表した。米住宅金融のアクレ ディテッド・ホーム・レンダーズ・ホールディングは同日、住宅ローン申請の 受け付け停止を発表した。英銀HSBC ホールディングスは新規融資を実行す るための資金が調達できず、米住宅ローンの事業所を閉鎖した。

22日に発表された住宅金融業界の人員削減数は3700人に上る。サブプライ ム住宅ローン関連証券から始まった信用収縮を受け、米金融当局は公定歩合を 引き下げたが、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのチーフ エコノミスト、ジョン・ロンスキ氏はフェデラルファンド(FF)金利の誘導 目標の引き下げが必要となる可能性があるとの考えを示した。

同氏は「サブプライム住宅ローン関連の状況は悪化が続き、米利下げの可 能性は高まっている」として、「金融市場の機能が回復しない場合、米金融当局 は利下げが必要となるだろう」と語った。

税務サービスのH&Rブロックも22日、子会社が与信枠から資金を引き出 していたことを明らかにした。欧州の住宅ローン担保証券ファンド2本は、格 付けを「AAA」から一気にジャンク級(投機的格付け)に引き下げられた。

アクレディテッドは今月、米投資会社ローン・スター・ファンズへの身売 りが不成立に終わった。22日発表の資料によると、同社は住宅ローン業務の半 分以上を閉鎖し、約1600人を削減する。HSBCは600人を削減し、米国での 住宅ローン業務撤退に伴いインディアナ州の事業所を閉鎖する計画を発表した。

H&Rブロックの子会社ブロック・ファイナンシャルは16日に2億ドルを 与信枠から引き出し、4日後にこれを返済し8億5000万ドルを借り入れた。H &Rブロックのウィリアム・トルゥーベック最高財務責任者(CFO)は、「信 用市場はますます締め付けられ、不安定になっている」と語った。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は英ヘッジファ ンド、ソレント・キャピタル・パートナーズとスイスのヘッジファンド、アベ ンディス・グループが運用する一部ファンドの債務格付けを最上位の投資適格 級「AAA」からジャンク(投機的等級)に引き下げた。両社のファンドが、 短期金融市場で資金調達が困難になったことが理由と説明した。

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