ハリケーン「ディーン」:メキシコ・ユカタン半島に上陸-勢力弱まる

ハリケーン「ディーン」は21日午前、強度 の5段階分類で最大の「カテゴリー5」を保ったままメキシコ・ユカタン半島 に上陸した後、最小の「カテゴリー1」に勢力を弱めて、メキシコ湾南部のカ ンペチェ湾に向かった。

米国立ハリケーン・センター(NHC)のハリケーン・スペシャリスト、 ジェイミー・ローム氏は、電話インタビューでディーンについて「引き続き広 範囲な被害をもたらし、建物の屋根を吹き飛ばし、電線を切断できるだけの威 力がある」と指摘。「勢力が弱まったからといって、油断すべきではない」と語 った。

NHCによると、ディーンはユカタン半島東岸に現地時間午前3時半(日 本時間21日午後5時半)ごろ上陸。午後4時(同22日午前6時)現在、中心 は同半島西部カンペチェの西南西96キロ付近を時速約32キロで西に進んでい る。今後24時間以内に再び勢力を強めるとみられている。

北米首脳サミット出席のためカナダを訪問していたカルデロン大統領は、 緊急事態に対応するため、滞在期間を短縮。同大統領によると、メキシコでは これまでのところ死亡者の報告はない。

人道支援団体ワールド・ビジョンの緊急事態担当ディレクター、アルド・ポン テコルボ氏は21日午後、ユカタン州の州都メリダからインタビューに答え「雨 はやんだが、風は引き続き強く、飛ばされてしまいそうだ。なかなか前に進めな い。信号は壊れており、洪水も深刻だ」と語った。

AP通信によると、カリブ海を横断したディーンの被害によりこれまでに 少なくとも12人が死亡した。

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