リッチモンド連銀総裁:金融政策は経済予測に立脚、市場の影響注視

米リッチモンド連銀のラッカー総裁は21 日、「金融市場の波乱」が経済全般に与える影響に基づいて政策金利を決定す ると述べた。

同総裁はノースカロライナ州シャーロットで開催されたリスク管理協会 (RMA)の年次昼食会で講演し、「金融市場の激しい値動き自体がフェデラ ルファンド(FF)金利誘導目標の変更を必要とさせるのではない」と語った。 さらに、「金利政策は実質的な消費とインフレの見通しを考慮して決定しなく てはならない」と述べ、市場の変動によって成長や物価に変化が生じるのであ れば、市場がこうした判断を変えることもありえると付け加えた。

連邦準備制度理事会(FRB)は17日、公定歩合の引き下げを発表。連 邦公開市場委員会(FOMC)は同時に発表した声明で、「必要に応じて」行 動する準備は整ったと表明した。

評価見極め中

ラッカー総裁は講演後の質疑応答で、FRBの行動が資産担保コマーシャ ルペーパー(CP)市場の問題緩和につながったかどうか「評価を定めている 最中だ」と述べ、「本当の意味での判断を下すのは時期尚早だ」と語った。

総裁はまた、「健全な窓口貸し出し方針というものは、市場のリスク判断 を損なうことなく適切な流動性の供給を目指すものだ」と述べ、「インフレと 成長見通しの変化に対応しFF金利を調整するのは、インフレ期待の安定化を 目指すものでなくてはならない」とした。

同総裁はその上で、信用の収縮は住宅不況の深刻化を通じて景気全体の伸 びを一段と抑制する恐れがあると指摘した。

住宅不振

ラッカー総裁は住宅の不振について、「実際の住宅市場での活動に関する 最近のデータは、住宅底打ちに関する私の楽観を砕く内容だった」と指摘。借 り入れ条件の引き上げで「住宅投資は一段と敬遠される恐れがある」と述べた。

さらに、「米経済は年内は長期トレンドを幾分か下回る成長率が続くだろ う」と述べ、「住宅はもうしばらく、景気の足を引っ張り続ける」と語った。

原題:Lacker Says Market Impact on Economy Will Guide Fed (Update2)