尾身財務相:サブプライム問題はピークを過ぎた-韓国財経相と一致(2)

尾身幸次財務相は21日、韓国の権 五奎(クォン・オギュ)副首相兼財政経済相と会談し、米国のサブプラ イム(信用力の低い借り手向け)住宅ローン問題はピークを過ぎたとの 見解で一致したと明らかにした。

尾身財務相は権財政経済相との夕食後、ソウルで記者団に対し、全 体的にみて米住宅ローン問題は最悪期を過ぎたという見方で権財経相と 意見が一致したと述べた。ただ完全には終了していないことから、サブ プライム住宅ローン問題の影響を注視していくことで合意したことを付 け加えた。

尾身財務相はこれに先立ち東京で、米サブプライム住宅ローン市場 の危機以来、金融市場は落ち着いてきているとの見方を示していた。ま たポールソン米財務長官との朝方の電話会談について、当面、金融市場 の状況を注意深く見守っていくことで一致したと述べていた。

尾身財務相はまた、日銀が22-23日に開く定例の金融政策決定会合 では市場のこのところの展開が考慮されると予想していると語った。

キャリートレード

尾身財務相はまた、市場は一方向の読みはこれまで行き過ぎていた 感があるとして、こうした動きには一段と慎重になっていると指摘した。 さらに、円のキャリートレード(低金利の円で調達した資金を高金利通 貨などに投資する取引)はリスクの変化に順応しつつあると語った。

同相はその上で、権財政経済相との夕食会の席では為替水準について は協議しなかったと明らかにした。

権財政経済相は今月、金融市場の混乱を受けてキャリートレードの 解消が進み円の上昇につながる前の時点で、円安は説明が付かないとの 見方を示していた。また、円キャリートレードが世界の市場を脅かして いると指摘していた。

日本の財務省高官の一人は21日にソウルで、混乱が生じた背景とし て、市場がリスクへの警戒を緩めていたのではないかと語った。さらに、 ある意味では混乱は当然の結果だったと指摘した。

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