米コーチ株の輝き薄れる、大幅上昇は過去のもの-高級バッグ需要減退

高級革製品小売りの米コーチの株価は、同 社のハンドバッグ同様に輝きが薄れつつある。

投資家の間では、2000年の株式公開以降22倍になったコーチ株の大幅上 昇は過去のものだとの見方が浮上している。「ソーホー」や「エルゴ」などのバ ッグを手掛けるコーチは、この10年で200ドル(約2万3000円)から400ド ル台の市場を独占したが、市場の鈍化に伴い新規顧客は減少している。ライバル のリズ・クレイボーンや、ポロ・ラルフローレンは、「ジューシー・クチュー ル」ブランドのベロアのホーボー・バッグなどの商品販売に多くの費用を費やし ている。

コーチのルー・フランクフォート最高経営責任者(CEO)は7月31日、 米国のハンドバッグ市場(70億ドル規模)の伸びは来年、半分に落ち込む可能 性があると述べた。コーチの過去8年間の増益率は毎年34%以上の高水準だっ たが、アナリスト13人の予想調査によると09年は17%にとどまる見込み。過 去の成功が重しとなって、新規顧客を従来のペースで獲得することが難しい状況 になっていると投資家は指摘する。

ロックデール・インベストメント・マネジメントのファンドマネジャー、 デービッド・アベラ氏は、「コーチの株価の最盛期は過ぎたのかもしれない」と 述べ、「わたしの予想では、これまでのような値上がりは今後得られないだろう。 この銘柄は割高だ」と指摘した。ロックデールはコーチ株の保有を4-6月期に 約4分の1減らしたという。

ゴールドマン・サックス・グループが6月に公表した調査結果によると、 コーチのハンドバッグを今年買うつもりはないと答えたコーチの顧客は5割近く に達し、1年前の調査時の35%から増加した。ゴールドマンは消費者1550人 を対象に調査を実施した。