日本株は続伸へ、信用懸念後退で世界株安に歯止め-輸出株に買い(2

東京株式相場は続伸する見通し。米FRB (連邦準備制度理事会)が先週末に公定歩合を引き下げたことによる信用収縮 懸念の後退によって米国株は20日も上昇。世界的な株安に歯止めがかかり、日 本株にも買い安心感が広がりそうだ。自動車や電機といった輸出株を中心に買 い戻しの動きが続くとみられる。

ファンドクリエーションの木下晃伸インベストメントアナリストは「前日 の欧米株が続伸した流れを引き継ぎ、東京市場でも買い先行で始まりそうだ」 と予想する。ただ木下氏は、前日の米国市場でS&P銀行株指数が買い先行後 に売りに押され、下落して終えたことに着目。「サブプライムローン問題を発 端とした流動性懸念や実体経済への悪影響の顕在化に対する警戒が根強いこと が表れており、日本株も積極的に上値を買い進む展開とはなりにくい」とも話 していた。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物9月物の20日清算値は1万5805 円で、同日の大阪証券取引所の終値(1万5730円)に比べて75円高だった。 20日の日経平均株価は1万5732円48銭で取引を終えていた。

米国株は続伸、原油価格は反落

20日の米株式市場ではダウ工業株30種平均やナスダック総合指数が小幅な がら続伸。FRBの措置によって信用市場の混乱が収まり、経済成長を下支え るとの見方から小売株や鉱山株、鉄道株を中心に買いが入った。ダウ平均は前 週末比42.27ドル(0.3%)上昇し13121.35。ナスダック指数は3.56ポイント(0.1%) 高の2508.59で終了した。

一方、前日のニューヨーク原油先物相場は反落。気象予報によるとハリケ ーン「ディーン」の進路がメキシコ湾の米産油地域を外れる可能性が高いこと となり、原油先物9月限は前週末比86セント(1.2%)安の1バレル=71.12ド ルで終了。

米国の主要株価指数が上昇したうえ、先週後半に進行した急激な円高も一 服していることから、収益悪化懸念が和らぐ自動車や電機、精密機器など輸出 関連株を買い戻す動きがこの日も優勢となりそうだ。半面、原油安が評価益や 販売単価にマイナスに働く石油株や総合商社株は弱含みの展開が予想される。

板硝子に注目、電通は下落の公算

個別では、出資するファンドの不動産売却が進んだことなどから今期(07 年12月期)の連結業績と期末配当予想を増額修正した東京建物不動産販売や、 自動車関連部品事業が伸び第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期 比18%増となったオーハシテクニカが買われそうだ。このほか、傘下の英ガラ ス大手ピルキントンを通じてインドで自動車用ガラスの生産を始めると21日付 の日本経済新聞朝刊が報じた日本板硝子も注目される。

半面、06年に開催されたサッカーワールドカップ特需の反動減で第1四半 期(4―6月)の連結営業利益が前年同期比32%減に落ち込んだ電通、韓国や 台湾を中心とした企業の大幅な設備投資の抑制を受け07年6月中間期の経常利 益が前年同期比12%減となった日本エアーテックが下落する公算。

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