NY外為:円が対ユーロとドルで下落、米株価上昇に転じキャリー復活

ニューヨーク外国為替市場では円が ユーロとドルに対して下落した。米株価が朝方の下落から上げに転じた ことから、円キャリートレードの回復につながった。円は南アフリカの ランドを除き、主要15通貨すべてに対し下落した。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジー責任者、ニック・ベネンブ ローク氏は「リスク回避の環境下では、円は株式の動きと密接に関連し た動きとなる」と指摘。その上で、「株価が下落分を縮小するときには、 キャリートレードへの意欲が生じる」と語った。

ニューヨーク時間午後4時25分現在、円は対ユーロで前週末比

0.53%安の1ユーロ=154円92銭。円は対ドルでは同0.49%下落の同 114円93銭。

朝方は米株価の下落を受けて、円は対ユーロと対ドルで下落分を縮 小した。

豪ドルや英ポンドといった高金利通貨が対円で最も上昇した。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3487ドルで推移。17日には同

1.3475ドルだった。

フェデラルファンド(FF)金利は9月18日の米連邦公開市場委員 会(FOMC)での50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント) の利下げ確率を60%織り込んだ水準となっている。

米利下げ可能性

マン・グローバル・リサーチ(シカゴ)の上席通貨アナリスト、マ イケル・マルピード氏は「ドルにはやや質への逃避買いが入っている」 と指摘した。その上で「しかし、FOMCによる利下げの可能性はドル にとって悪材料だ。ドルは利回りによる下支え要因を失うからだ」と語 った。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した14日時点のシカゴマ ーカンタイル取引所(CME)国際通貨市場(IMM)での円通貨先物 (非商業部門、以下同じ)の取組残高は、円の売り持ちが7万9648枚、 買い持ちが5万7759枚で、差し引き2万1889枚の売り越しとなった。 売り越し幅は2006年7月14日以来の最小。

シティグループは、円に対する年末の予想水準を引き上げた。米サ ブプライム住宅ローン市場での損失に誘発された金融市場の混乱で円キ ャリートレードに対する意欲が減退するとの観測が背景。シティは年末 までに円が対ドルで1ドル=105円に上昇すると予想している。

キャリートレードの手じまい

シティグループ・グローバル・マーケッツの経済市場分析部門幹部、 ガブリエル・デコック氏は「キャリートレードの手じまいが継続すると みている」と述べた。さらに、「市場で悪いニュースが聞かれると、新 たな相場変動が見られ、市場に対する新たな不信感が広がる。そうなれ ば市場参加者はリスク志向を弱める」と語った。

米住宅ローン市場での損失を受けてリスク回避姿勢が再燃したこと から、対円での豪ドルやニュージーランドドル買いが弱まり、過去1カ 月間、円が主要16通貨中で最も堅調な推移となっている。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では回答者 45人のうち42人が、日銀は22-23日の金融政策決定会合で政策金利を

0.5%で据え置くとみている。3人のエコノミストは日銀が政策金利を

0.75%に引き上げると予想している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE