【個別銘柄】自動車、造船、ドンキホテ、ダイキン、白洋舎、アシク商

20日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

自動車株:トヨタ自動車(7203)が一時6.1%高の6570円と、8営業日ぶ りに急反発し、ホンダ(7267)も8%を超す3750円まで反発する場面があっ た。世界的な信用収縮懸念で前週末に急落、トヨタは昨年9月11日の52週安 値(6120円)に迫る場面があったが、米金融当局が緊急的に公定歩合引き下げ を決め、過度の不安感が後退した。キャリー取引解消などの動きから、急速に 進んでいた直近の円高傾向がひとまず止まったことも支援要素。

造船や海運株:前週末に一時19%下落した日立造船(7004)は、一転して

9.7%高の192円まで戻す場面があった。日本郵船(9101)も9.8%高の1073 円まで上昇するなど、前週の下落率10.9%をほぼ戻す動き。米国景気の先行き 不安や、これまでの上昇率の高さから前週後半は売り対象にされたが、この日 は米金融当局の公定歩合引き下げで、「世界景気は引き続き堅調で、米景気も やがて持ち直すとの判断が働いたせい」(日興コーディアル証券エクイティ 部・西広市部長)と受け止められた。年初からTOPIXが直近高値を付けた 7月5日までの業種別騰落状況を見ると、海運は48%高で33業種中1位。

ドン・キホーテ(7532):一時14%高の2590円と急騰。連結子会社とな った「ドイト」の業績が寄与した上、日用雑貨品やスポーツ・レジャー品も好 調で、前期(2007年6月期)の連結経常利益が過去最高を記録した。今期も引 き続き増収増益を見込んでおり、業績拡大を期待する買い圧力が増した。

ダイキン工業(6367):一時8.2%高の4740円と、6営業日ぶりに急反発。 米国の家庭用エアコン市場に2008年夏にも傘下の現地企業の営業網を活用し、 参入すると20日付の日本経済新聞で報じられたことが好感された。また猛暑 で、エアコンの販売も伸びていることも株価上昇につながったという。米国進 出計画は2月に発表となっているが、世界最大のエアコン市場なだけにあらた めて材料視された。

東燃ゼネラル石油(5012):7.4%高の1145円と急反発。取引時間中の上 昇率としては2002年2月28日の8.3%以来、およそ5年6カ月ぶりの大きさ。 17日に、期末配当を0.5円引き上げて19円程度とするとともに、自己株式の 公開買い付けを行う方針を発表しており、株主還元の姿勢や新たな買い手の登 場を評価する動きが広がった。買い付け価格は1110円で、実施期間は8月20 日から9月14日まで。

ダイドードリンコ(2590)の株価が反発。一時は前週末比190円 (4.4%)高の4490円まで上昇した。広告宣伝費の一部が第3四半期(2007年 8-10月)にずれ込んだことなどを理由に、07年7月中間期の利益がこれま での計画よりも膨らむ見通しとなった。売上高は当初見込みどおりとなったも ようだが、足元の利益拡大が素直に好感されている。

白洋舎(9731):一時4.3%高の318円と4営業日ぶりに反発。採用コス トの増加や配送ステーションの増設費用の負担から前週末17日に07年12月 期の利益予想を下方修正したものの、将来の事業拡大に必要なコスト増に伴う 修正と、前向きに受け止められた。また、経営企画室の石川誠二課長によると、 注力中の高級ホテル向けリネン事業は外資系高級ホテルの国内進出を受け、業 績は「右肩上がりの傾向」。ザ・リッツ・カールトン、グランドハイアットな どとはすでに契約を結んでいる。

アシックス商事(9814):制限値幅いっぱいのストップ高水準となる300 円(19%)高の1860円で買い気配。スポーツ用品メーカー大手で親会社のア シックス(7936)が同社の子会社化を目指して1株2150円で株式公開買い付 け(TOB)を開始した。株価がいずれTOB価格にさや寄せするとみた向き が、短期的な値上がり期待から買いを入れている。

ティアック(6803):一時14.4%高の111円と急反発。17日昼に発表さ れている第1四半期(4-6月)期の連結経常損益は7700万円の黒字と、前 年同期の9億6300万円の赤字から好転した。光ディスクドライブの利益率改 善、採算性の良い国内や北米でのコンシューマ機器の販売好調、為替差益の発 生などが寄与している。

クボタ(6326):一時4%高の905円と、8営業日ぶりに反発。タイのサ イアムセメントと合弁企業を設立し、タイ向けのトラクターの生産工場を同国 内に建設すると、20日午前10時30分に東証の適時情報開示システムを通じて 発表。生産能力は年2万5000台で、投資総額は17.6億バーツ、日本円で約70 億円になる。

ローツェ(6323):前週末終値の580円を挟んで上下20円(3.5%)の範 囲でもみ合い、午前終値は580円で変わらず。前週末に07年8月中間期業績 予想の下方修正を行い、DRAM価格の下落を背景に半導体メーカーが設備投 資を見送り、同社のウエハ搬送機の販売が落ち込んでいることが分かった。業 績の先行き不透明感が高まる半面、「納入時期がずれ込んでいるだけで、今期 見通しには変わりない」(山本敏晴企画室長)ともいい、見極め姿勢が広がる。

東急レクリエーション(9631):一時0.6%高の680円と反発。収益柱の 不動産賃貸事業が好調に推移、空室率の低下やホテルの集客度向上などで、 2007年6月中間期の連結純利益は前年同期比11%増の2億400万円となった。 業績改善をみて、小口ながら買い注文が先行。一方、主力としている「ミラノ 座」など映画興行は、シネマ・コンプレックス(映画複合施設)間の競争が激 しくなっており、通期の収益見通しを減額修正した。

マルシェ(7524):一時100円(9.8%)安の926円まで大幅続落。前週 末に第1回から第10回の新株予約権を発行すると表明しており、将来的な売 り圧力の増加を懸念する動きが広がった。同社は関西や東海、北陸地方を中心 に居酒屋「酔虎伝」などを展開。

パイロットコーポレーション(7846):一時6%高の95万4000円と反発。 米国や欧州で主力のゲルインキボールペン「G2」が好調に推移しており、17 日公表された07年6月中間期の連結営業利益は同24%増の38億円となった。 据え置かれた通期計画(70億円)に対する進ちょく率は54.3%となっている。

日本ライトン(2703):制限値幅いっぱいのストップ安水準となる100円 (14.8%)安の576円で売り気配。発光ダイオード(LED)の新製品投入が 遅れているとして、07年12月通期の連結経常利益予想を9億円から3億5500 万円に61%減額修正した。前期比では54%の増益予想から一転、39%の減益 予想となる。売上高予想も596億円から518億円に13%引き下げ。

東京機械製作所(6335):一時7%高の321円と反発。米国子会社「TK S」が1916年の反ダンピング法訴訟で敗訴した原因が弁護士事務所の弁護過 誤だとして、米国弁護士事務所を相手取り争っていた損害賠償請求訴訟が17 日までに和解した。1900万ドル(21億円)の支払いを受けることとなり、こ れを受けて08年3月通期の連結純利益予想を11億円から22億円に引き上げ ると17日に発表している。

YOZAN(6830):一時7.7%高の855円と反発。コンテンツ事業拡充 のため、キティライツなど3社を連結対象に加えたことや、旧PHS事業から の完全撤退で費用削減が進展、第1四半期(4-6月)の連結営業赤字は7億 3700万円と、前年同期の16億5000万円から改善した。通期業績予想は据え置 き。営業損益は26億4800万円の赤字となる見通し。

栗本鉄工所(5602):一時10%高の350円と反発。英国に本社を置く投資 顧問の「ダルトン・ストラテジック・パートナーシップ(ロンドン市)」が大 手橋梁メーカーの株式を買い進め、発行済み株式の5.06%を取得していたこと が17日公表の大量保有報告書(いわゆる5%ルール)で分かった。保有目的 は「純投資」。

栗田工業(6370):一時制限値幅いっぱいのストップ高水準となる400円 (13.8%)高の3300円まで急反発。クレディ・スイス証券は投資判断を 「NEUTRAL」から「OUTPERFORM」に引き上げ、目標株価を2200円から3300円 に上方修正している。