【個別銘柄】ソフバンク、応用地質、関電化、メガトプ、イオン、東武

16日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

ソフトバンク(9984):3.6%安の2310円と5営業日続落。大和総研の西 村賢治アナリストは15日付で、ソフバンクの格付けを5段階評価で最上位の 「1」から「2」に引き下げた。第1四半期(2007年4-6月)の業績を分析 したところ、携帯電話以外の部門の成長性が鈍化しているうえ、携帯電話契約 獲得時の初期コストが同証券の予想を上回っていると判断したためという。

応用地質(9755):4.3%高の1375円。午後に07年12月期業績予想の上 方修正を発表したことをきっかけに上げに転じた。地震被害予測業務の売上を 計上したうえ、グループ全体の収益性も改善して6月中間期の利益が大幅に増 加した。通期業績予想は経常利益予想が一転増益となり、業績拡大が好感され て買いが膨らんだ。

関東電化工業(4047):3.2%安の545円と、5日連続安。原価率上昇や減 価償却費増加から第1四半期営業利益が前年同期比12%減と落ち込み、通期 (08年3月期)も大幅減益となる見通し。来期まで利益成長シナリオが描けな いことから売りが増加した。年初来安値は5月18日に付けた508円。

メガネトップ(7541):一時200円(14%)安の1196円まで売り込まれ、 ストップ安(制限値幅いっぱいの下げ)となった。先行投資負担から第1四半 期(4-6月)の連結営業損益が赤字に転落したため、先行きに対する警戒感 が台頭した。一方、新業態店の運営や開拓は順調なため、中長期的な成長性は 変わらないとの見方もあり、下げた場面では買いが入って値を戻した。終値は 前日比6.5%安の1306円。

イオン(8267):0.1%安の1841円。7月度(6月21日-7月20日)の 既存店売上高は前年同月比で2.2%減だった。客数も2.4%減で、客単価は

0.2%上昇した。商品部門別では住居余暇が0.1%増を確保したが、衣料が4.2% 減、食品が2%減に落ち込む。初旬は夏物商品のクリアランスセールの早期ス タートで衣料品も堅調だったが、7月に入ると気温が例年よりも高くならず、 盛夏商品の動きが鈍った。

東武鉄道(9001):一時0.2%高の512円。土地の売却が進んで第1四半 期(4-6月)の不動産事業が大きく伸びたことを受け、会社側の今期業績計 画は保守的との見方が広がった。ただこの日の株式市場が全面安となった影響 で上昇が難しく、終値は前日比変わらずの511円。

東京建物(8804):2.4%安の1408円。地価上昇で不動産の売却益などが 膨らみ、今期(07年12月期)業績は会社側の期初計画から大きく上振れしそ うと一部報道で伝えられたが、時価水準の相対的な割高感への警戒が強く、買 い材料にならなかった。

シコー技研(6667):3.1%高の29万9000円。世界シェア2位の携帯電話 用振動モーターが、供給先メーカーの携帯販売シェア拡大で好調に推移してい る。世界最大の携帯電話メーカーであるノキア向けの大量供給も決定し、今期 (07年12月期)業績は従来予想を上回る見通しとなったことで、収益期待が 高まった。

GSIクレオス(8101):2.9%高の143円。第1四半期(4-6月期)の 連結経常損益は1億9100万円の黒字に転換した。インナー用原糸の取り扱い や欧州向け生地の輸出が好調を持続したほか、婦人アパレル事業でも合理化効 果が表れてきた。

東海カーボン(5301):一時は2.3%高の1344円まで買われた。中国や中 東諸国での鉄鋼生産増大に伴い、電炉用人造黒鉛電極の需要が伸びている。需 給ひっ迫を受けて販売価格も上昇しているもようで、通期(2007年12月期) 業績の上振れ期待が強まった。ただ全体相場が大幅に下落するなか、取引中ご ろに下落に転じた。終値は2.9%安の1276円。

アサツーディケイ(9747):2.5%高の3770円。今期(07年12月期)の1 株当たり配当予想の修正を発表。期末配当を36円から37円に引き上げ、年間 配当は46円から47円に増配される。前期の年間配当は27円だった。

テンプスタッフ(2476):2.5%安の15万6000円。広告宣伝やシステム開 発などの費用がかさみ、第1四半期(4-6月)業績が減益となったことで、 通期業績計画の達成に対して慎重な見方が増えた。

ホーブ(1382):一時2.7%高の23万円。今期(08年6月期)の連結経常 利益は前期比48%増の1億8600万円という見通しと発表した。天候不順の影 響で前期(07年6月期)は前の期比52%減の1億2600万円だったため、会社 側は業績が回復するとみている。ペチカ果実の取引先への安定供給へ向け、生 産地の拡大と産地形成の分散化、生産・販売を一体化した取り組みを強化する。 終値は3.6%安の21万6000円。

アプリックス(3727):3%高の13万8000円。6月中間期の連結営業赤 字は8億6500万円と、前年同期の16億4500万円から縮小した。財務バランス を考慮した経営が浸透し、研究開発費が減少した。決算を受けてUBS証券は 15日、投資判断を「売り」から「中立」に変更した。

JSC(3822):一時は前日比100円安の759円と、ストップ安(値幅制 限いっぱいの下落)を付けた。ソリューション事業の立ち上げに伴う先行投資 負担が重く、第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比83%減の 1700万円に落ち込んだ。納入先メーカー向けのメンテナンス費用も発生したた め、9月中間期の連結経常利益予想を2億2300万円から1億1000万円に引き 下げた。終値は前日比11%安の763円。

スミダコーポレーション(6817):1.9%高の1915円。大和総研は15日、 投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。6月中間決算で、 構造改革の順調な進捗と、1-3月に落ち込んだ主力の一般コイルの収益回復 が確認できたため。

マクロミル(3730):3.7%安の20万6000円。一時は前日比5.6%安の20 万2000円まで売り込まれ、04年1月の株式上場以来の最安値を記録した。調 査会社大手「ニールセン・カンパニー」(東京都港区)からPOSデータを活 用した消費現場での販売動向(パネル)調査事業を買収すると15日公表した。 しかし買収金額やネットとの相乗効果(シナジー)などが見えないうえ、業績 下振れを警戒する向きも多く、売り優勢となった。