米ゴールドマン:「クオンツ」ヘッジファンドは新たな戦略の開発必要

米ゴールドマン・サックス・グループは15 日までに、ヘッジファンドが今月、巨額の損失を出したのは、多くの「クオン ツ」ファンドが同じ方向の取引をしたためだとして、新たな戦略を開発する必 要があるとの考えを示した。

ゴールドマンの資産運用部門は今週のリポートで、「長期的には、クオン ツファンドのマネジャーは成功するために新しいファクター(因子)を見つけ ることが必要だ」とした上で、「当社は過去数年間に多くのファクターを発見 してきたが、振り返って考えると、新たに発見したファクターに対して、より 一般的なファクターほど重きを置かなかった」と書いている。

数学的モデルに基づいて売買するクオンツファンドである「グローバル・ エクイティ・オポチュニティーズ(GEO)」は今月、コンピューターモデル が選択を誤り、資産の28%に相当する14億ドル(約1630億円)を失った。米 国のクオンツファンドの多くは8月に、信用スプレッド拡大と株価乱高下のな かで損失を被った。

ゴールドマンはリポートで、「クオンツファンドのポートフォリオは先週、 当社のデータで前例のないほどの幅で乱高下した」と書いている。ゴールドマ ンのクオンツファンドはモメンタム、利益の質、価格評価、収益力、アナリス トの意識、経営陣の影響という6つの「テーマ(主題)」を採用しているが、 どのテーマに基づいた取引も7月30日-8月10日の間は米国、日本、欧州で 「大幅なマイナスのリターン」になったという。

ゴールドマンはさらに、「この動きの大きさだけでも、経済のファンダメ ンタルズ(基礎的諸条件)についてのニュースが理由ではないことを示してい る」として、「多くのクオンツファンドが同時にポジションを解消した結果、 重大な需給不均衡が生じたと結論付けた」としている。