アジア株:1年ぶりの大幅下落-NZドルなど高金利通貨も急落

16日の金融市場では、アジア株が1年ぶ りの大幅下落となった。ニュージーランド・ドルも大きく下げた。世界の信用 市場での損失拡大で、投資家が高リスク資産から逃避する動きが広がった。

韓国総合株価指数は6.9%安と、2002年6月以来で最大の下落。みずほフ ィナンシャルグループが金融株の下げを主導。豪住宅ローン会社、ラムズ・ホ ーム・ローンズ・グループが短期債務の借り換えができないことを明らかにし たことから、外国為替市場では、オーストラリア・ドルとNZドルが下落した。

一方、米国債と日本国債、円が買われた。投資家のリスク回避志向を反映 した。

CIMBプリンシパル・アセット・マネジメントで45億ドルの運用に携わ るパトリック・チャン氏(クアラルンプール在勤)は、「血が流れている。誰 もがパニック状態だ。パニックに陥るのも無理はない」と話した。「流動性は 枯渇しつつある」と指摘した。

モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)ア ジア太平洋指数は日本時間午後3時12分現在、前日比2.8%安の141.50。こ のまま終了すれば06年8月以来の大幅な下げとなり、年初来の上昇分はほぼす べて失われる。

香港のハンセン指数はポイントベースで01年9月11日の米同時多発テロ 以来の大幅な下げ。日経平均株価は327円12銭(2.0%)安の1万6148円49 銭と、終値ベースでは昨年11月29日以来の安値。

みずほフィナンシャルは1.5%安の66万6000円。韓国のウリ金融持ち株 会社は2.3%安。豪ナショナル・オーストラリア銀行は1.1%安。ラムズの株 価は35%下落した。

NZドルは米ドルに対し2.5%安、円に対し2.9%安。NZドルはこのま まいけば米ドルに対し週間ベースで1987年以来の大幅な下落となる。円などの 低金利通貨を借り入れ高金利通貨建ての資産に投資するいわゆるキャリートレ ードがこれまでNZドルを押し上げてきた。

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