【個別銘柄】ソフバンク、関電化、メガトプ、イオン、東武、東建物

16日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の値動きは次の通り。

ソフトバンク(9984):4.8%安の2280円と、5営業日続落。大和総研の 西村賢治アナリストは15日付で、ソフバンクの格付けを5段階評価で最上位 の「1」から「2」に引き下げた。第1四半期(4-6月)の業績を分析した ところ、携帯電話以外の部門の成長性が鈍化しているうえ、携帯電話契約獲得 時の初期コストが同証券の予想を上回っていると判断したためという。

関東電化工業(4047):6.6%安の526円と、5日連続安。原価率上昇や減 価償却費増加から第1四半期営業利益が前年同期比12%減と落ち込み、通期 (08年3月期)も大幅減益となる見通し。来期まで利益成長シナリオが描けな いことから売りが増加した。年初来安値は5月18日に付けた508円。

メガネトップ(7541):一時200円(14%)安の1196円まで売り込まれ、 ストップ安(制限値幅いっぱいの下げ)となった。先行投資負担から第1四半 期(2007年4-6月)の連結営業損益が赤字に転落したため、先行きに対する 警戒感が台頭した。一方、新業態店の運営や開拓は順調なため、中長期的な成 長性は変わらないとの見方もあり、下げた場面では買いが入って値を戻した。 午前終値は前日比12%安の1223円。

イオン(8267):1.5%安の1815円。7月度(6月21日-7月20日)の 既存店売上高は前年同月比で2.2%減だった。客数も2.4%減で、客単価は

0.2%上昇した。商品部門別では住居余暇が0.1%増を確保したが、衣料が4.2% 減、食品が2%減に落ち込む。初旬は夏物商品のクリアランスセールの早期ス タートで衣料品も堅調だったが、7月に入ると気温が例年よりも高くならず、 盛夏商品の動きが鈍った。

東武鉄道(9001):1%安の506円。土地の売却が進んで第1四半期(4 -6月)の不動産事業が大きく伸びたことを受け、会社側の今期業績計画は保 守的との見方が広がった。ただこの日は株式市場が全面安となっており、前日 終値より高い水準での買いが入りにくい状況。

東京建物(8804):5.2%安の1368円。地価上昇で不動産の売却益などが 膨らみ、今期(2007年12月期)業績は会社側の期初計画から大きく上振れし そうと一部報道で伝えられたが、時価水準の相対的な割高感への警戒が強く、 買い材料にならなかった。

シコー技研(6667):4.5%高の30万3000円。世界シェア2位の携帯電話 用振動モーターが、供給先メーカーの携帯販売シェア拡大で好調に推移してい る。世界最大の携帯電話メーカーであるノキア向けの大量供給も決定し、今期 (07年12月期)業績は従来予想を上回る見通しとなったことで、収益期待が 高まった。

GSIクレオス(8101):4.3%高の145円。第1四半期(4-6月期)の 連結経常損益は1億9100万円の黒字に転換した。インナー用原糸の取り扱い や欧州向け生地の輸出が好調を持続したほか、婦人アパレル事業でも合理化効 果が表れてきた。

東海カーボン(5301):一時は前日比30円(2.3%)高の1344円まで買わ れた。中国や中東諸国での鉄鋼生産増大に伴い、電炉用人造黒鉛電極の需要が 伸びている。需給ひっ迫を受けて販売価格も上昇しているもようで、通期 (2007年12月期)業績の上振れ期待が強まった。ただ全体相場が大幅に下落 するなか、取引中ごろに下落に転じた。午前終値は前日比3.9%安の1263円。

アサツーディケイ(9747):2.7%高の3780円。今期(07年12月期)の1 株当たり配当予想の修正を発表。期末配当を36円から37円に引き上げ、年間 配当は46円から47円に増配される。前期の年間配当は27円だった。

テンプスタッフ(2476):6.3%安の15万円。広告宣伝やシステム開発な どの費用がかさみ、第1四半期(2007年4-6月)業績が減益となったことで、 通期業績計画の達成に対して慎重な見方が増えた。

ホーブ(1382):2.7%高の23万円。今期(2008年6月期)の連結経常利 益は前期比48%増の1億8600万円という見通しと発表した。天候不順の影響 で前期(2007年6月期)は前の期比52%減の1億2600万円だったため、会社 側は業績が回復するとみている。ペチカ果実の取引先への安定供給へ向け、生 産地の拡大と産地形成の分散化、生産・販売を一体化した取り組みを強化する。

アプリックス(3727):0.8%高の13万5000円。6月中間期の連結営業赤 字は8億6500万円と、前年同期の16億4500万円から縮小した。ただ、新ソフ トの開発中断に伴いソフトウエア仮勘定の評価損を計上したため、最終赤字は 71億円に膨らんだ。決算を受けてUBS証券は15日、投資判断を「売り」か ら「中立」に変更した。

JSC(3822):前日比100円安の759円と、ストップ安(値幅制限いっ ぱいの下落)売り気配のまま午前の取引を終了。ソリューション事業の立ち上 げに伴う先行投資負担が重く、4-6月期の連結経常利益は前年同期比83%減 の1700万円に落ち込んだ。納入先メーカー向けのメンテナンス費用も発生し たため、9月中間期の連結経常利益予想を2億2300万円から1億1000万円に 引き下げた。

スミダコーポレーション(6817):2.5%高の1926円。大和総研は15日、 投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。6月中間決算で、 構造改革の順調な進捗と、1-3月に落ち込んだ主力の一般コイルの収益回復 が確認できたため。