【個別銘柄】松下電産、銀行株、ソフバンク、ユニー、西友、日産自

15日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

松下電器産業(6752):終値は5.0%安の2015円。一時は6.8%安の1975 円まで急落し、取引時間中としては2005年10月28日以来、およそ1年10カ 月ぶりに2000円の大台を割り込んだ。携帯電話メーカー世界最大手であるフ ィンランドのノキア向けに供給したリチウムイオン電池4600万個に発熱の恐 れがあり、希望者の交換に応じると発表。交換規模の巨大さ、電池シェア拡大 を目指す矢先に大規模トラブルに見舞われたことで、企業戦略的にも打撃を受 けるとの懸念が出た。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):5.3%安の108万円。一時 107万円まで下げ、連日の年初来安値更新。サブプライム住宅ローン関連金融 商品の投資において、7月末時点で50億円の評価損があると14日発表してい る。保有する投資信託の一部にサブプライム関連の金融商品が36億円含まれ ていると発表した三井トラスト・ホールディングス(8309)も4.1%安の886 円。銀行株はほぼ全面安で、東証1部銀行指数は4.5%安で値下がり率2位。

ソフトバンク(9984):4.8%安の2395円。JPモルガン証券が新規に投 資判断を「アンダーウエート」としたことを受けた。このほかJPモルガンで は、新規にNTT(9432)とNTTドコモ(9437)を「ニュートラル」に、K DDI(9433)を「オーバーウエート」としており、NTTとNTTドコモも 下げた。

西友(8268):10%安の114円と大幅続落。一時113円を付けて上場来安 値を更新した。衣料品や耐久消費財などが既存店で販売不振だったとして、14 日に2007年6月中間期の連結純損益が69億円の赤字になったと発表した。同 時に、通期(07年12月期)の連結業績予想を下方修正し、最終赤字に転落す ることとまったため、業績悪化を嫌気した売りが膨らんだ。

ユニー(8270):6.6%安の1124円と急落。総合小売業、専門店で競争激 化や天候不順によって売上高が落ち込んでいるうえ、これまで想定していなか った子会社の減損損失を計上したことで、07年9月中間期の連結純損益は2期 ぶりに27億円の赤字に転落する見通しとなった。従来は40億円の黒字を見込 んでいただけに、失望売りを集めた。

セイコーホールディングス(8050):10%安の777円と急落。プレシジョ ン事業の営業赤字が続いているうえ、クロック事業も採算が悪化しており、08 年3月期の連結純利益予想を135億円から前期比11%増の110億円に引き下げ た。ファンダメンタルズに明確な回復感が見えるようになるまでは投資しにく いとの見方が広がった。

日産自動車(7201): 4.8%安の1149円。為替市場で円高が進行、輸出関 連企業にとって輸出採算の悪化につながると警戒された。この日の東京外国為 替市場ではドル・円レートが1ドル=117円を割り込んだ。この水準は日産自 の今期(2008年3月期)の想定レート1ドル=117円と同じであり、今後の為 替動向によっては差損が発生する可能性もある。トヨタ自動車(7203)など他 の自動車株も総じて下落。

サンリオ(8136):4.3%安の1394円と3営業日続落。14日に発表した第 1四半期(2007年4-6月)業績では、営業利益が前年同期比18%減の15億 5400万円に落ち込んだ。国内販売が低迷してテーマパークも不振だったため、 少子化の影響を受けて収益停滞が長期化するとの懸念が高まった。

JR東海(9022):1.8%高の116万円。鉄道運輸収入の伸びを評価して、 クレディ・スイス証券が14日付で投資判断を「中立」から「アウトパフォー ム」に引き上げた。

三城(7455):3.9%安の1430円。業界内で価格競争が激化、既存店売上 高の不振が続いているため、回復を見込んでいる会社計画が下振れするとの懸 念が持たれた。UBS証券は今期営業利益が67億円と、会社計画(72億円) より7%低くなるとみて、目標株価を1800円から1500円に引き下げていた。

ケネディクス(4321):9.8%安の19万3000円。公募増資の実施を発表し たことで、1株価値の希薄化や株式需給の悪化が懸念された。公募株数は5万 株で、需要動向次第で7500株を上限としたオーバーアロットメントによる株 式売り出しも実施する。自己資本を充実させることで財務体質を強化し、自己 勘定による不動産取得などに充てる予定。

チャイナ・ボーチー・エンバイロメンタル・ソリューションズ・テクノロ ジー(1412):5.6%安の22万円。中間期(07年6月期)の連結売上高は前年 同期比52%増の107億円。脱硫脱硝プロジェクトや水処理プロジェクトなどを 新規受注した。ただ、ストックオプションの付与に伴う株式報酬費用1億8327 万円を計上したことで、経常利益は同24%減の8億7900万円にとどまった。

東燃ゼネラル石油(5012):4.3%安の1112円。中間期(07年6月期)の 連結純利益は前年同期比70%増の171億円。石油化学製品のマージンが堅調だ った。ただ、通期では石油製品のマージン低下を見込み、業績予想を下方修正。 純利益は前期比27%減の290億円(従来予想は300億円)の見通し。

スカイマーク(9204):2.4%安の320円。14日の取引終了後に第1四半期 (2007年4-6月)の業績を発表。急激に旅客数を増やし、国内線市場で全日 本空輸、日本航空からシェアを奪っている事が確認された。ただ、業績見通し や修正が事前に発表され、株価は先取りして上昇していた面もあり、予想通り の業績発表に対する反応は限定的だった。

富士通(6702):3.2%安の705円。仏IT(情報技術)サービス会社GF Iインフォマティクに対する株式公開買い付け(TOB)で、40%相当の株式 しか確保できず、3カ月に及ぶTOBは不成功に終わったことが明らかになっ た。

パレモ(2778):11%安の759円と、2日ぶりに上場来安値を更新した。 天候不順やヒット商品の不足が響くとして、14日の取引終了後に今期(08年2 月期)の業績予想を下方修正した。経常利益は増益から減益予想に変更してお り、大幅な業績悪化に対する投資家の失望は大きい。

ブイ・テクノロジー(7717):5.2%安の20万円と大幅続落。一時19万円 まで下げて年初来安値を更新。液晶関連などの検査装置が不振で、第1四半期 (4-6月)業績が営業損益段階から赤字に落ち込んだことで失望売りが広が った。

エイチアイ(3846):7.1%高の24万1000円と大幅に3日続伸。同社ソ フトウエアを搭載した携帯端末の出荷台数増により、国内外市場からのライセ ンス収入が増加しているなどとして、9月中間期の業績予想を上方修正した。 業績が着実に伸びていることが評価された。

ニッセンホールディングス(8248):3.0%高の683円と反発。スパーク ス・アセット・マネジメントがグループ全体で保有比率を11.50%から12.60% に増やしたことが、14日明らかになっている。

アイ・エス・ビー(9702):1.1%高の1290円。携帯電話会社の基地局投 資が活発化、6月中間決算は9%増収の61%経常増益。製造業向けを中心に低 採算案件の受注を控えたことで、営業利益率は7.1%と前年同期から2.2ポイン ト向上した。収益性が高くなっていることを評価する買いが入った。

篠崎屋(2926):一時5.9%安の1万7500円まで下落。主力の豆腐卸売事 業において販路拡大を進めたため、販売促進費がかさんだほか、再建中にある 小売事業で店舗が減少し、第3四半期までの9カ月間(2006年10月-07年6 月)の連結業績が大幅減収、赤字に落ち込んだことを受けた動き。ただ、売り 一巡後は買い戻されて7.5%高の1万9990円に急反発。

ビー・エム・エル(4694):2.5%高の1724円。14日に50万株を上限に自己株 式の取得を行うことを決定。株式需給が好転するとみられた。

GMOインターネット(9449):4.4%高の473円と大幅反発し、東証1部 の値上がり率上位に。金融関連事業からの撤退を決定して07年12月期の業績 予想を下方修正したうえ、配当も見送る方針を13日に発表。これを受けて同 社株は前日に一時ストップ安(制限値幅いっぱいの下落)を付けた。ただ撤退 によってインターネット関連に経営資源を集中させる戦略は評価されており、 前日の急落からの反動で値上がりが大きくなった。

アドバンスクリエイト(8798):5.3%安の5万円。一時は6.6%安の4万 9300円と、大台の5万円を5月22日以来、割り込んだ。昼休み中に発表した 2007年6月までの9カ月間累計の連結業績は、店舗統廃合に伴う退店損失など 特別損失8億2900万円を計上したため、前年同期から最終赤字が拡大した。 通期(07年9月期)の黒字転換が難しいとの見方が広がり、午後に入って下値 模索の展開となった。

鈴木(6785):終値は1.6%高の1250円。一時1306円を付け、52週高値を 更新。デジタル家電や携帯電話の世界的普及を受けて、コネクター部品の需要 が拡大、微細部品用の金型も伸びている。2008年6月期も最高益更新が見込め るため、上値を買う動きが広がった。14日終値時点の株価収益率(PER)は 約8倍、株価純資産倍率(PBR)は0.75倍。

ミサワホームホールディングス(1722):8.8%安の1252円で取引を終了。一 時9.1%安まで売り込まれ、7月20日の10%以来、約1カ月ぶりの急落となっ た。7月の受注棟数が前年同月比9.1%減と落ち込んでおり、受注低迷からし ばらく抜け出せないとの懸念が持たれた。一方、東北ミサワホーム(1907)は一 時16%高の565円と、3営業日連続でストップ高を記録した。終値は490円。 3日間の累計売買高は454万株に達した。同社株が人気化する前の6月の1日 平均売買高は4万7000株。

エイチアイ(3846):7.1%高の24万1000円。一時15%高の25万8000円 まで上げ幅を広げる場面があった。同社製品を搭載した端末の出荷台数増によ り、国内外市場からのライセンス収入が増加しているなどとして、9月中間期 の業績予想を上方修正した。デジタル家電向けソフト事業に新規参入するとも 表明しており、将来的に同事業が業績に貢献することを期待した投資家の買い も入ったようだ。

MUTOHホールディングス(7999):9.9%高の365円。連日の年初来高 値で一時379円まで買われた。欧米市場でインクジェットプリンターの売り上 げが堅調に推移しているうえ、円安効果もあって通期(2008年3月期)の業績 予想を10日に上方修正しており、好業績を評価する買いが継続した。

シルバーオックス(8024):9.5%高の243円。10日に発表した第1四半期 (4-6月)の連結経常損益は5500万円の黒字(前年同期は2億7200万円の 赤字)となった。子会社の物流事業が好調なほか、コスト削減に注力したこと も寄与した。業績が回復基調にあることを背景に、投資家の見直し買いが入っ たもよう。

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