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首位脅かすメガネ戦争、三城株が4年ぶり安値-既存店低調で業績懸念

眼鏡小売り首位の三城の株価が続落。一時 前日比57円(3.8%)安の1431円まで下げ、2003年8月28日以来、約4年ぶ りの安値を付けた。業界内で価格競争が激化、既存店売上高の不振が続いてい るため、今後の回復を見込む会社計画が下振れするとの懸念が持たれた。

三城が14日の取引終了後に公表した第1四半期(2007年4-6月)業績に よると、本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比34%減の15億円にとど まり、据え置かれた通期計画(72億円)に対する進ちょく率は20.8%となった。 既存店売上高が同7.1%減と低迷、出店が遅れ気味で推移したことが影響した。

会社側では、「5月22日に通期計画を公表したので、4-5月の既存店売 上高の低迷は計画に織り込んであった。数字は確かに厳しいが、われわれから すれば大きなサプライズ(驚き)はない」(IRチーフの磯野昌彦氏)と説明 している。

スピード感欠く店舗戦略

一方、UBS証券の山手剛人アナリストは14日付の投資家向けリポートで、 第2四半期以降の急回復を見込む会社予算には不透明感があると指摘、通期の 既存店売上高が前期比2%減になると見込み、連結営業利益予想を従来の72億 円から67億円に引き下げた。山手氏は「第1四半期の出店数が7、閉店数が2 に留まった上(通期計画は出店50閉店50)店舗改装も下期にようやく始動する ような状況で、店舗戦略はスピード感を欠く」と指摘、業績低迷リスクを踏ま え、三城株の目標株価を1800円から1500円に変更した。

メガネトップとは局所戦、あくまで中高級品市場

眼鏡小売り業界で昨秋以降、話題となっているのがメガネトップの新業態 「眼鏡市場」だ。店内全品を1万8900円(フレーム+レンズ+ケース)で提供 する低価格業態は幅広い年代層から支持を集め、高齢者は高級品を嗜好すると の業界常識を覆した。

三城の平均セット価格は3万3000円程度。百貨店などに入居する店舗では さらに高い価格帯の商品でも売れ行きが良いという。磯野氏によると、三城は 全社で低価格品の訴求を行うのではなく、「局所的かつ時間を区切って対抗策 を講じる」(磯野氏)方針を決議、メガネトップの地盤である静岡県や岡山の 一部で対抗店を選び、店舗内の一角で1万6000円商品を陳列販売している。

「最も営業成績の良かった店舗では、月間売上高が前年同月比2倍となる など一定の手ごたえがあった。メガネトップさんも弊社の1万6000円セールに 相当なダメージを受けたのではないか」と、三城の磯野氏は話す。

近接するライバル店とは低価格商品で対抗する構えをみせる一方で、従来 は百貨店内店舗で用いてきたコンピューター・シュミレーション・システムを 全店に導入する方針を固め、販売員の接客技術向上を図っている。特に高齢者 向けの累進多焦点レンズ(遠くをみる部分と近くをみる部分で度数が違う特殊 なレンズ)に注力、「あくまでも中高級品市場でコンサルティング・セールス を行っていく」(磯野氏)そうだ。7月の月次売上高は前年同月比3.7%減。

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