信用市場は「さらなる困難」へ、加コベントリーの問題が示唆-BOA

米バンク・オブ・アメリカ(BOA)に よると、カナダの金融サービス会社、コベントリーが13日、満期を迎えた債 務の借り換えに向けて資産担保コマーシャルペーパー(CP)の発行ができな かったことは、信用市場の投資家に「さらなる困難」が待ち構えていることを 示している。サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン担保証券を発 火点とする不安の拡大が原因。

昨年11月に株式を公開したコベントリーは2億5000万カナダ・ドル (約280億円)相当の資産担保CPの期限を延長。7億ドルの別の債務借り換 えのための緊急資金も模索していると明らかにした。

サブプライム住宅ローン担保証券の損失に伴い、銀行が貸し出しを抑制し ており、主要中央銀行がクレジットクランチ(信用収縮)を回避するために短 期金融市場に資金を供給する事態になっている。14日の欧州社債市場では困難 な資金調達状況が続くとの懸念から社債保有リスクが上昇した。

BOAの債券戦略調査部門の責任者、ジェフ・ローゼンバーグ氏は13日 付の顧客向けリポートで「信用市場に対しては引き続き慎重な姿勢を維持する。 最近の状況はシステミック(連鎖)リスクが高まる可能性を示唆している」と の見解を示した。さらに「13日に起こった嵐のような出来事は社債リスクだけ でなく仕組み債のリスクも示している。実際、関係している証券は単なるCP ではなく資産担保CPだ」と指摘した。

米国の資産担保CPの利回りは前週、6年ぶりの水準に上昇した。一部が サブプライム住宅ローンを担保としていたことが懸念された。

BOAによると、資産担保CP市場にとって最善のシナリオは高利回りに 加え、発行者が追加の信用枠を銀行から獲得することで投資家を呼び戻すこと だ。一方、最悪のシナリオは債務が雪だるま式に増え、銀行が融資を打ち切る ことだ。