石炭業界の収入:豪ニューカッスル港の滞船などで79億豪ドル減も

オーストラリア政府の推計によると、同 国の港湾や鉄道の混雑など輸送障害が解消されなければ、石炭の輸出収入が向 こう10年間で最大79億豪ドル(約7800億円)減少する恐れがある。豪州は、 世界最大の石炭輸出国。

石炭業界コンサルタント、マイネックのマネジングディレクター、ドン・ バーネット氏は13日、ブリスベーンでインタビューに応じ「現時点では、石炭 輸送関連のインフラ整備は輸出需要と比較して後れを取っている」と、オース トラリア農業資源経済局(ABARE)の推計を引用しながら述べた。

豪州の石炭輸出能力の約3分の1を占めるニューカッスル港では7月2日、 荷積みを待機する船舶の数が過去最高の79隻に上り、8月13日時点でも55隻 が待機している。アジアの石炭需要が拡大するなか、港湾の混雑により輸出能 力が抑制されているため、スイスのエクストラータや豪BHPビリトン、英豪 系リオ・ティント・グループの売上高に影響が出ている。ニューカッスル港か ら昨年輸出された石炭のほぼ9割はハンターバレーで生産された発電用石炭だ った。

バーネット氏は「豪州の石炭輸出業者が2006-07年に支払う滞船料は9億 ドル(約1060億円)に上る。業界にとって不必要で、大部分は避けることがで きる費用だ」との見方を示した。荷積みが遅れると、鉱山会社は船主会社に対 し、違約金として滞船料を支払わなければならない。

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