【個別銘柄】海運株、日本紙G、丸紅、GMOI、洋ゴム、ダヴィンチ

14日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

日本郵船など大手海運株(9101、9104、9107):郵船が3.4%高の1147円、 川崎汽船が4.3%高の1549円、商船三井は4.6%高の1698円と軒並み連日高 の動き。乾汽船や太平洋海運など中堅海運株も買われ、東証業種別33指数の 海運株指数は4.3%高で値上が率は石油・石炭製品指数に次いで2位。UBS 証券は13日付で、大手3社の目標株価をいずれも引き上げた。

日本製紙グループ本社(3893):一時は5.3%安の36万円まで下げ、約4 年4カ月ぶりに上場来安値を更新した。日興シティグループ証券が13日付で、 目標株価を46万3000円から42万円に引き下げた。同様に日興シティが目標 株価を引き下げた王子製紙(3861)や北越製紙(3865)、三菱製紙(3864)も 売られ、東証業種別33指数の海運株指数は2.5%安で値下がり率トップ。

丸紅(8002):5.4%高の1001円。ベトナム石炭鉱産物公社や豪州のリン ク・エナジー社と共同で、採掘が難しい深部の石炭を地下でガス化する技術開 発にベトナムで取り組むと発表。実用化すれば現地での発電や輸出用に活用す るとしている。

太平洋セメント(5233):4.4%高の478円。海外での高い成長性に加え、 国内でも需要拡大が見込めるなどとして、野村証券金融経済研究所が投資判断 を「2」から「1」に引き上げたことが支援材料となった。

GMOインターネット(9449):14%安の453円。金融関連事業から撤退 し、経営資源をインターネット関連に集中すると13日に発表。これに伴う一 連の財務調整などで、一部事業の株式売却や業績予想の下方修正、無配方針な どを示したことが嫌気された。東証1部の下落率1位。

木村化工機(6378):ストップ高(値幅制限の上限)に当たる100円 (11%)高の1022円。宇徳運輸(9358)もストップ高、新興プランテック (6379)が大幅高となるなど原発関連銘柄への物色が再燃した。トウアバルブ グループ本社(6466)は10日に07年9月通期の業績予想を上方修正しており、 連日高となった。

東洋ゴム工業(5105):8.3%高の602円。値上げ浸透や製品ミックスの 改善による業績好転期待が高まる中、UBS証券が13日付で投資判断を強気 に引き上げたことで、投資家からの資金流入が強まった。チャート上の「窓」 を開ける形で買われ、約1カ月ぶりに25日移動平均線を上抜けてきた。

ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314):7.3%高の9万1300円。07年6月 中間期の連結純利益は前年同期比88%増の60億6500万円だった。保有不動産 の価格上昇で売却が順調に進み、成功報酬が大幅に増加。運用資産残高の拡大 でファンドの管理報酬も伸びたことも寄与。日興シティグループ証券は「1 (買い)」、JPモルガン証券は「OVERWEIGHT」とそれぞれ強気の判断を維持。 同社株は7月中旬以降軟調地合いが続き、前日には年初来安値を更新していた。

川崎重工業(7012):1.8%高の513円と3営業日ぶりに反発。14日付の 日本経済新聞は、川崎重がインド国鉄などと鉄道貨物車両生産の合弁事業を立 ち上げる交渉を始めたと報じた。受注が決まれば15年間で1900両を生産する といい、将来的な収益貢献を期待した買いが先行した。

ジャパンインベスト・グループ・ピー・エル・シー(3827):9.6%安の 2万5450円まで売られ、上場来安値を更新した。07年12月通期の業績予想を 下方修正したことが嫌気された。連結最終損益は3億800万円の赤字(従来予 想は2億7800万円の黒字)を見込む。主力事業である日本株式のリサーチ・ サービスの受注が落ち込んだほか、英国子会社による株式売買受注システムの 開発・運用の開始に伴う新規投資額がかさんだことによる。

マクロミル(3730):7.7%安の22万8000円と大幅続落。10日に前期 (07年6月期)決算を発表。同時に示した今期(08年6月期)業績見通しが 会社側の2カ年計画を下回ったことで、失望売りが継続した。

パラマウントベッド(7960):8.1%安の1673円。連日で年初来安値を更 新した。医療施設向けベッドの販売不振が続くとして、9月中間期と通期(07 年3月期)の業績予想を8日に下方修正しており、業績低迷を嫌気する売りが 続いている。

エイジス(4659):一時は前日比370円(13%)高の3280円まで買い進 まれ、株式分割などを考慮した事実上の最高値を更新した。コンビニエンスス トアなどの既存顧客だけでなく新規契約数も増加、収益が計画通り拡大してい るにもかかわらず、株価は業績と比較して割安に放置されていることから、見 直し買いが入ってきたようだ。

ポスフール(7512):4.1%高の432円。イオンの北海道内大型店事業を 引き継ぐことに伴い、08年2月期の業績予想を上方修正したことが好感された。 最終損益は24億5000万円の黒字(前の期は172億円の赤字)で、当初予想を 10億4000万円上回る見通し。

ブックオフコーポレーション(3313):5.9%安の1495円。中古本のイン ターネットでの販売に向けた先行投資が膨らんだ上、人件費や地代家賃などの 費用も増加して利益を圧迫しており、通期業績の達成が難しいと警戒された。 一時、12%安の1401円と急落し、約2カ月ぶりの安値水準に沈んだ。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(4756):3.1%安の508円。一部 連結子会社の業績不振に加えて、人材関連やシステム開発費用がかさみ、第1 四半期(4-6月)は大幅減益となった。株価は業績発表を前に急騰していた だけに、業績拡大期待の後退で反動安となった。

アイロムホールディングス(2372):3.4%安の1万4120円。不採算店の閉 鎖などで経費構造を修正した結果、第1四半期(4-6月)の営業赤字は前年 同期より縮小した。ただ、主力の臨床試験支援(SMO)事業が伸び悩んでお り、買いが限定された。関連領域でサービス拡充を急ぐが、そのポートフォリ オが固まっておらず、積極的に同社株をフォローするアナリストも少ない。

イオン(8267):一時2.3%高の1900円に回復した。セブン&アイ・ホー ルディングス(3382)も一時0.9%高の3250円を付け、52週安値圏から反発。 直近の下げで投資指標面から見た割安感が強まっていたところに、収益源が多 様なこの2社こそ日本の消費市場で勝ち残れるとの声が出て、買いが入った。

フェイス(4295):9.7%高の1万7440円。連日の大幅高で、一時は25 日移動平均線の水準を約1カ月半ぶりに回復した。10日発表の第1四半期(4 -6月)業績で、経常利益が前年同期比60%増となるなど大幅な増収増益とな ったことを評価した買いが続いた。10日に年初来安値を付けたばかりとあって、 見直し買いが入りやすい状況にあるようだ。

フルヤ金属(7826):1.1%高の1万3400円。携帯電話向けや液晶ディス プレー向けにプラチナなど工業用貴金属の加工需要が増えたほか、リサイクル 事業も伸び、前期(2007年6月期)決算は会社計画を上回り、収益水準の高ま りを評価した投資家の買いが先行した。

スズケン(9987):8.5%高の3820円と連騰。年初来安値の3260円を付 けた前週末10日の取引終了後、100万株、40億円を上限にした自己株式の取 得を行うと発表。100万株は発行済株式総数の1.06%に当たる。取得機関は13 日から9月30日までで、安値圏ではこうした買いが入って株価は下支えされ ると見られた。

東和メックス(6775):15%安の45円。10日に発表した第1四半期(4 -6月)業績が、子会社の経費増などが響いて営業赤字に転じたことで、失望 売りが続いた。

八千代銀行(8409):一時4.4%安の43万9000円まで売られた。3日続 落。13日に公表した第1四半期(4-6月)の純利益は、前年同期比58%減 の14億1400万円となった。預金利息や貸倒引当金繰入の増加などで、経常費 用が同32億円増加したことが響く。

日清医療食品(4315):一時1.8%高の1722円まで上昇し、52週高値を 更新。営業活動を活発に実施した結果、給食受託の新規獲得件数が連結ベース で計353件(前年同期比23件増加)に膨らんだことなどで、第1四半期(4 -6月)の連結純利益は前年同期比11%増の18億2800万円となった。終値は 横ばいの1692円。

プラザクリエイト(7502):一時14%高の750円まで大幅続伸。同社は写 真プリント店「55ステーション」などを展開。13日公表の第1四半期(4- 6月)の連結最終損益は前年同期比5.8倍の1億9000万円と急改善、グルー プの再編により、店舗運営体制の効率化を推進したことが奏功した。ジャスダ ック上昇率で6位。

ツクイ(2398):一時ストップ高水準となる80円(16%)高の571円ま で大幅続伸。在宅介護事業のデイサービス・訪問介護の売り上げが順調で、予 想を下回っている有料老人ホーム・人材派遣をカバー、通期(08年3月期)の 連結純利益計画を従来の2億4800万円から4億1200万円(前期比7倍)に増 額修正した。

日本風力開発(2766):0.9%安の23万3000円と小幅続落。クリーンエ ネルギーに対する社会的な関心が高く、風力発電の設備容量拡充と販売電力量 の増大が続いているが、会社側の計画通りに業績が進ちょくしているため、上 振れ余地は小さいとみられた。

テレビ東京ブロードバンド(3786):5.6%安の15万3000円。9月中間 期の業績予想を下方修正したことを受けた動き。連結子会社の音楽関連事業に おいて計画していたリリース案件が下期に後ずれしたほか、資産管理コストが 予想を上回ったことも収益を圧迫する。

ベストブライダル(2418):6.5%高の22万9000円と大幅続伸。国内事 業で挙式施行件数と組単価がともに当初計画を上回っているなどとして、6月 中間期の業績予想を上方修正。10日に年初来安値(20万4000円)を付けたば かりで、収益水準の高まりを評価した見直し買いが入りやすかった。