スイスのUBS4-6月:資産売却益除き減益か-トレーディング低調

欧州最大の銀行、スイスのUBSが14日発 表する2007年4-6月(第2四半期)決算は、資産売却益が寄与し、前年同期 比53%増益となったと見込まれる。資産売却益を除いたベースでは減益となり、 競合行に出遅れたもようだ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト10人の予想中央値では、 純利益は48億スイス・フランが見込まれる。予想純利益はジュリアス・ベア・ ホールディング株の売却益17億スイス・フランを含む。これを除いたベースの 利益は前年同期比1.6%減の31億スイス・フランの見込み。同業大手の第2四 半期は平均で23%増益となっている。

同行の業績は3四半期連続で減益となっている。株価上昇で第2四半期は プライベートバンク事業の収入が増えたものの、米国の住宅ローン関連損失で ヘッジファンド部門を閉鎖した影響で証券部門は伸び悩んだとアナリストらは みている。ヘッジファンド損失のあおりで、同行は7月に最高経営責任者(C EO)を更迭している。

ABNアムロ・ホールディングのロンドン在勤アナリスト、キナー・ラク ハニ氏は「UBSはつかまってしまった。やぶから抜けるにはまだ数四半期か かるのではないか」として、「UBSの資産運用事業は世界一だが、投資銀行事 業が足を引っ張っている」と話した。

ピーター・ウフリ前CEOの戦略は、債券部門を強化することだった。ヒ ュー・ジェンキンス氏が率いる同部門の経費は06年に前年比29%増と、税引き 前利益の2倍近いペースで増大した。しかし米国の住宅市場低迷が信用市場で の相場下落を引き起こし投資家のリスク回避志向が高まった現在、同部門の成 長は危ぶまれている。

UBSのマルセル・オスペル会長は7月6日にCEO交代を発表した際に、 利益は「上方にも下方にも振れるものだ」と語っていた。

アナリストによると、UBSの投資銀行事業の第2四半期税引き前利益は 前年同期比横ばいの18億スイス・フランの見込み。債券トレーディングによる 収入は12%減が予想されている。