蘭アクゾ・ノベル、英ICI買収で合意-約1兆9100億円(2)

塗料・コーティング剤で世界最大手、オラ ンダのアクゾ・ノベルは13日、英特殊化学メーカー、インペリアル・ケミカ ル・インダストリーズ(ICI)を80億ポンド(約1兆9100億円)で買収す ることで合意したと発表した。

発表資料によると、ICIの株主は、1株につき現金670ペンスを受け取 る。これは、アクゾが買収案を最初に提示した日の前日である6月15日のIC I株終値を22%上回る。

アクゾは買収を通じ2億8000万ユーロ(約450億円)の経費節約を狙う。 同社は、ICIの米子会社ナショナル・スターチをドイツの化学メーカー、ヘ ンケルに27億ポンドで売却する。アクゾは残りを取得することで、売上高を 150億ユーロに増やし、米国と中国の塗料市場での事業強化にもつなげる。

KBC証券のアナリスト(ブリュッセル在勤)、ウィム・ホステ氏は、「戦 略的観点からすれば、素晴らしい組み合わせだが、金融面では問題は別だ。買 収が無駄でなかったかどうかは、アクゾの経費削減しだいだ」と述べた。

アクゾは販売・管理分野で従業員を削減する。同社のハンス・ウィヤール 最高経営責任者(CEO)は今後数日かけ、株主にICI買収の理由を説明す る。

アクゾはまた、現金30億ユーロを投資家に還元する可能性があると発表。 同社は現在、16億ユーロの自社株買い戻し計画を進めており、新たな現金還元 策はこれとは別のもの。1926年に4つの化学会社が合併し誕生したICIは、 93年に医薬品・農業事業を「ゼネカ」としてスピンオフ(分離・独立)した。

ヘンケルはナショナル・スターチの接着剤とエレクトロニクス関連原材料 事業を買収する。