アドバンテッジの東京スター銀買収:メリル、新生など4社が融資(1)

国内投資ファンドのアドバンテッジ・パート ナーズが東京スター銀行を買収する案件で、メリルリンチなど4社が最大1600億 円のシニアローン(優先ローン)を供与することで合意した。複数の関係者が明ら かにした。

関係者によると、資金供与するのはメリル、新生銀行、クレディ・アグリコ ル傘下のカリヨン、ウニクレディト傘下のバイエリッシェ・ヒポ・フェラインス 銀行。アドバンテッジ・パートナーズは米投資ファンドのローンスターが保有す る東京スター銀株の67%を買い取る方向で調整している。

この融資は企業買収に絡む資金提供としては、日興コーディアルグループに 対する米シティグループの株式の公開買い付け(TOB)資金調達(5月)に次 ぐ規模となる。米サブプライム(信用力の低い個人向け)ローン問題に端を発し た信用不安が継続する中、4行は他行にも融資団に参加を呼び掛ける。

UBS証券の大槻奈那は「社債やクレジットデフォルトスワップ(CDS) 市場が相当ボラタイル(不安定)なので、この融資も価格面で不安定要素があ る」と指摘した上で、どれだけのリスクマネーが集まるか興味があると語った。

米シティは5月に日興コーディアルのTOBの資金確保で、1兆4500億円と 国内最大額となる銀行ローンを借り入れた。

シニアローンは買収資金の半分を占め、メリルリンチが中心となり取りまと めている。残りはメザニンローン(返済順位がシニアローンと普通株の中間のロ ーン)と株式でまかなうが、メザニンローンの取りまとめ役はメリル単独。

シニアローンは4行がそれぞれ400億円ずつを確約している。買収ファイナ ンスは買収対象会社の資産やキャッシュフローを担保にするのが一般的だが、関 係者によると、今回の融資では東京スター銀行の株式が担保となる。

アドバンテッジ・パートナーズが設立する買収のための特別目的会社が東京 スター銀行と合併しないことから、同行のキャッシュフローを担保にできないの が理由。この融資がディフォルトした場合は銀行団が東京スター銀行の株主とな る。

東京スター銀は、第2地銀の旧東京相和銀行が1999年に経営破たんして一時 国有化された後、ローンスターが営業を譲り受けて2001年6月に発足、05年10 月に株式を上場、ローンスターは3分の1の株式を売り出した。

--共同取材: 安真理子 Editor:Okubo(hoz)

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