新興市場債相場は下落-サブプライム問題で金融市場の信用収縮懸念

9日の新興市場債券相場は下落し、前日の 上昇の大部分が相殺された。米国の信用力の低い個人向けのサブプライム住宅ロ ーン関連証券の損失が世界の金融市場の信用収縮を招く兆候が出てきたため。

新興国債券を敬遠する動きが広がったのは、仏BNPパリバが投資ファン ド3本の凍結を発表したことがきっかけ。BNPパリバは、信用市場の混乱を受 けて保有資産の適正な評価が不可能になったと説明した。欧州中央銀行(EC B)は金融ひっ迫の緩和に向けた緊急措置として、オペで948億ユーロ(約15 兆3000億円)を市場に供給した。

ING銀行のストラテジスト、ルイス・コスタ氏は「システミックな問題 や大規模な信用の混乱への懸念がある」と指摘した。

JPモルガン・チェースのEMBIプラス指数によると、ニューヨーク時 間午後4時20分(日本時間10日午前5時20分)現在、新興市場債利回りの 米国債に対する上乗せ幅(スプレッド)は、12ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)拡大して205bp。前日は世界的な株価反発を受けてスプレッド は18bp縮小していた。

9日は世界的に株価が急落。S&P500種株価指数は3%安と、2月27 日以来最大の下げを演じた。新興市場国通貨も安く、ブラジル・レアルは2%強 の下げ。トルコ・リラは3.1%の下落となった。