ダイキン株が上場来高値、欧州でエアコン好調-円安も寄与し業績増額

国内エアコン最大手のダイキン工業の株価が 3日続伸。前日比270円(5.9%)高の4850円まで上げ幅を広げ、約1週間ぶり に上場来高値を更新した。欧州や中国など海外を中心に、家庭・業務用ともにエ アコン販売が好調なほか、円安効果も寄与するとして、今期(2008年3月期) の業績予想を上方修正したため、収益水準の高まりを評価した投資家の買いを集 めている。業績急拡大を受けて野村証券金融研究所が投資判断を「3」から 「2」に引き上げたことも、株価の上昇につながった。

ダイキンは7日に第1四半期(4-6月)業績を開示すると同時に、9月中 間期と通期(08年3月期)の連結業績予想を上方修正した。通期の連結業績は、 売上高が前年同期比45%増の1兆3200億円(従来予想は1兆2800億円)、経 常利益は同39%増の1090億円(同880億円)を見込む。全売上高の約9割を占 める空調・冷凍機事業において、主力のエアコン販売が伸びるほか、円安による 為替差益も貢献する見通し。

一方、昨年度買収したマレーシア空調大手のOYLインダストリーズの連結 化に伴う税額が見通せないとして、純利益は同12%増の510億円と従来予想を 据え置いた。

水戸証券の渡辺洋一郎シニアアナリストは、「世界的に環境規制が強化され るなか、省エネ効率の高い高付加価値製品が多いダイキンの事業環境には追い風 が吹いている」と述べた。そのうえで渡辺氏は、国内でのエアコン販売はやや苦 戦気味だが、欧州を中心とした海外の好調が補って余りある形で、「今後2-3 年は高成長が期待できる」との見方を示した。

欧州ではここ数年の気温上昇により、特にイタリアとフランスで住宅用・業 務用ともにエアコン販売が大幅に増加している。中国では、昨年度から取り組ん でいる大都市から地方都市への販売網拡大に伴い、業務用中心に販売を伸ばして いる。オーストラリアやタイでも業務用エアコンが普及期に入っている。

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