豪中銀:政策金利を11年ぶり高水準の6.5%に引き上げ-予想通り(2)

オーストラリア準備銀行(RBA)は7日に 開いた政策決定会合で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートを0.25 ポイント引き上げ、約11年ぶりの高水準の6.5%にしたことが、8日分かった。

利上げは昨年11月以降で初めて。予想以上に加速しているインフレを抑制 し、1989年以来で最大となっている与信の急拡大を沈静化するのが狙いだ。

ブルームバーグ調査では、回答者28人中26人が利上げを予想していた。

政策金利引き上げの決定の発表を受けた外国為替市場では、シドニー時間 午前10時(日本時間同9時)現在、豪ドルは1豪ドル=0.8575米ドル。発表直 前の0.8551米ドルから上昇している。10年物豪ドル債の利回りは2ベーシスポ イント(bp、0.01%)上昇し、6.01%。

スティーブンスRBA総裁は「4-6月に記録した高いCPIは、短期的 な見通しが好ましくない方向に動いたことを示唆した」とした上で、「与信需要 が高まってきている」との見解を示した。

4-6月(第2四半期)の消費者物価指数(CPI)は前年同期比2.1%上 昇と、同中銀の5月時点の予想(1.75%上昇)を上回った。

また同総裁は、世界の金融市場の混乱が「大幅に」経済見通しに影響する ことはないと述べた。

好調な世界の景気が食品や商品価格を押し上げるなかで、各国の中銀がイ ンフレ対策を進めている。英国やカナダ、ニュージーランド、韓国はここ1カ 月間に相次いで利上げした。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁も先週、 物価安定を維持するために9月の利上げを示唆している。

ナショナル・オーストラリア銀行のシニア市場エコノミスト、デービッド・ デガリス氏は「主要国は力強い経済成長を示し、需給が逼迫(ひっぱく)して いる。各国中銀が利上げしているのはそのためだ」と指摘した上で、「豪中銀は インフレ対策で若干、特別な手当てが必要だ」と述べた。