アルゼの岡田会長:米カジノ王ウィン氏と組み日本での事業目指す

米カジノ王スティーブン・ウィン氏が2000 年、ラスベガスで自らの名前を冠したカジノの建設資金の調達が必要になった とき、パチスロ機などのアミューズメント機器を扱うアルゼの岡田和生会長を 頼った。その岡田会長は今度、ウィン氏にとって日本市場参入の切り札となる かもしれない。

岡田会長は2日のインタビューで、日本がカジノを解禁すれば、ウィン氏 と組んでカジノ市場に参入したいと述べた。同会長は、外国企業と共同で入札 に参加するのが最善のやり方だと説明した上で、カジノが合法化されれば東京 はラスベガス以上に国内外から観光客を呼び込むことができるとの見方を示し た。

ガードナー・ルイス・アセット・マネジメントで90億ドル相当の運用に携 わるマイケル・ルドルフ氏は、ウィン氏が日本でカジノ事業に成功すれば同氏 率いる米ウィン・リゾーツの株主に大きな恩恵を与えることになると指摘した。 ドイツ銀行のアナリスト(ラスベガス在勤)、ビル・レルナー氏は、岡田会長と の協力は日本での事業参入を目指すウィン氏にとっては大きな利点になるとみ ている。

日本でのカジノ事業を狙っているのは、ウィン・リゾーツのほか、米ラス ベガス・サンズ、オーストラリアのパブリッシング・アンド・ブロードキャス ティング(PBL)などだ。

与党・自民党はカジノ解禁に向けた法案を検討しているが、7月29日の参 議院選挙で大敗し、与党が参院で過半数割れとなったことで、その行方は不透 明だ。岡田会長は、バランスの取れたアプローチをするなら、カジノ法案で妥 協が成立するはずだと話した。

アルゼの余語邦彦最高経営責任者(CEO)によれば、ウィン・リゾーツ のロナルド・クレーマー社長が9月に来日する。アルゼはアピールの一環とし て、クレーマー社長を当局側へ紹介するという。ウィン氏は昨年9月のブルー ムバーグ・ニュースとのインタビューで、日本での事業チャンスを狙う考えを 示していた。