アメリカン・ホーム破たん-債権銀行が住宅金融会社の命運握る構図再び

6日に連邦破産法11条の適用を申請した米 住宅金融大手アメリカン・ホーム・モーゲージ・インベストメントは、主要な 債権者によるマージンコール(証拠金請求)が破産申請のきっかけだったこと を明らかにした。

同社が6日、デラウェア州ウィルミントンの破産裁判所で説明したところ によると、多くの住宅金融会社と同様に、同社は銀行からの「ウェアハウスロ ーン」と呼ばれる融資に頼っていた。この融資を提供していた債権行の一部が 担保資産の価値目減りを受けて証拠金の追加を求め、同社は「厳しい流動性不 足に見舞われ」個人向け融資などを停止せざるを得なくなったという。

破産と財務再編について助言するFTIコンサルティングのシニア・マネ ジングディレクター、ロナルド・グリーンスパン氏はアメリカン・ホーム・モ ーゲージの破産申請前にインタビューに答え、ウェアハウスローン提供銀行は、 住宅金融会社の命運を左右する力があるとして、「住宅金融会社にとどめを刺す のはウェアハウスローン提供銀行だ」と話した。

アメリカン・ホームは最上級をやや下回る信用レベルの借り手を中心に住 宅ローンを提供してきた。同様の事業を手掛ける数社が今年に入って破たんし、 デフォルト(債務不履行)の波がサブプライムから、より信用力の高い借り手 にも広がっていることを示唆している。

裁判所に提出された資料によると、アメリカン・ホームの無担保債権者に はドイツ銀行やシティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BOA)、JPモル ガン・チェース、リーマン・ブラザーズ・ホールディングス、ベアー・スター ンズ、HSBCバンクなどの部門や系列会社が含まれている。各社の債権保有 高は明らかにされていない。

破産法の下では通常、資産が保全されるが、数年前の法改正でウェアハウ スローンはこの保護条項の適用外となっている。破産法専門の弁護士、マーク・ パワー氏は、債権銀行はこれから、アメリカン・ホームの資産のなかで質の高 い債権を差し押さえ、悪質な資産の買い戻しを同社に迫るだろうと話している。