ベアーSのファンド:ケイマンで清算、投資家に不利か-悪しき前例にも

米証券会社ベアー・スターンズは、破たんし たヘッジファンド2本の清算をニューヨークではなくケイマン諸島から進める ことにした。この決定は債権団や投資家の資金回収を難しくする可能性がある。

資産の大半がニューヨークにあるにもかかわらず、これらのファンドは7 月31日に、法人登録しているケイマン諸島の裁判所に破産申請した。ケイマン 諸島で処理が進む間、すべての訴訟を差し止め、国内の資産を保全することを 目的とした連邦破産法15条の適用もマンハッタンの裁判所に申請した。

今後破たんするヘッジファンドが、同様にケイマン諸島で資産整理を進め る前例となる可能性がある。ケイマン諸島の判事は経営陣に有利な判断をしが ちなことで知られている。ケイマンの金融当局は、世界のヘッジファンドのう ち4分の3がケイマン籍だと見積もっている。

ブレースウェル・アンド・ジュリアーニの弁護士、エバン・フラスチェン 氏は「このケースが注目を集めることは確実だ」として、「他のヘッジファンド もこれに倣うかもしれない」と話した。

ベアー・スターンズの2つのファンドは信用力の低い借り手向けのサブプ ライム住宅ローンのデフォルト(債務不履行)が増えるなかで、住宅ローン関 連投資が致命傷となり破たんした。

ヘッジファンドのリッチー・キャピタル・マネジメントの傘下ファンド破 たんの際に同社に助言したデベロップメント・スペシャリスツのプレジデント、 ビル・ブラント氏は、ベアー・スターンズの2ファンドの債権者と投資家は恐 らく、「額面1ドルに対してほんのわずかな部分しか取り返せないだろう」と述 べた。そして、債権者と投資家はベアー・スターンズの戦術を法廷で批判する だろうと同氏は話している。

ベアー・スターンズは2ファンドの借り入れの規模を明らかにしていない。

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