永遠の人気成長株のインテルやシスコ、割安株投資家の注目集める

高い利益成長を重視するファンドマネジャ ーの間で永遠の人気銘柄であるインテルやシスコシステムズ、ジョンソン・エ ンド・ジョンソン(J&J)がここにきて、バリュー(割安)株の投資家の定 番になりつつある。

S&P500種株価指数構成銘柄のうち、グロース(成長)株の予想株価収 益率(PER)の平均は16.3倍。これに対し、市場全体や歴史的な平均よりも 割安水準で取引されるバリュー株のPERの平均は14倍。そのPERの差は現 在2.3ポイントと、2000年初めの25.5ポイントから大きく縮小している(ブ ルームバーグ・データ)。

成長株とバリュー株のPERの収束は、株価が利益成長に追いついていな かったハイテク株やヘルスケア株が世界的な株価下落のなかで相対的に割安に なってきたことが背景にある。

ブラックロック・ベーシック・バリュー・ファンドで86億2000万ドルの 運用に携わるケビン・レンディノ氏は「わたしの人生でインテルを買うチャン するが来るとは考えたことがなかった」と述べ、「すべてが同じPERで取引 されていると言ってもいいくらいで、昔から成長株と呼ばれる銘柄の多くがこ こにきてバリュー株になった」と指摘した。レンディノ氏はインテルとIBM、 J&J、ワイスの株式を購入している。

世界的株安

S&P500種・シティグループ・グロース指数の2007年1-7月のリター ンは、S&P500種・シティグループ・バリュー指数を下回った。先月は、銀 行株や証券株、住宅建設株を中心に世界的に株価が下落し、1週間で2兆1000 億ドル(約247兆円)の時価総額が消えた。S&P500種株価指数は先週、03 年以降で最大の3週連続安を記録。年初来の上昇は吹き飛んだ。

ブルームバーグ・データによれば、半導体メーカー最大手インテルのPE Rは21.7倍と、03年9月の51.5倍から低下した。コンピューター・サービス 最大手IBMの予想PERは現在、16.1倍。製薬大手ワイスのPERは13.7 倍。ネットワーク機器大手シスコシステムズは、インターネット株バブルがは じける寸前の2000年3月の193倍から、現在は22.2倍に落ち込んでいる。一 方、典型的なバリュー株とされる高級住宅建設のトール・ブラザーズの予想P ERは22.8倍。

ワコビア・セキュリティーズのチーフ株式ストラテジスト、ダグ・サンド ラー氏はシスコを有望視する理由として、同社株が02年7月以降、利益に比 べ48%割安になる一方で、年間利益が平均35%伸びている点を指摘。「優良 企業もまずまずの企業も、ひどい企業もすべて、今はPERがほぼ同じ水準 だ」と述べ、「本当に高成長企業の株式を、市場平均にあまりプレミアムを付 けずに買うことが可能になった」と語った。

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