双葉電株が急伸、為替差益で四半期大幅増益-電子関連の利益率も改善

蛍光表示管トップである双葉電子工業の株価 が5営業日ぶりに急反発。前週末比375円(15%)高の2815円まで上昇した。 米国向け中心に輸出比率が58%と高いことから、円安の進行で第1四半期 (2007年4-6月)は為替差益が利益を大きく押し上げた。主力の電子関連事 業の利益率改善も貢献して第1四半期連結経常利益の通期計画に対する進ちょく 率が66%に達したことで、今期(08年3月期)業績予想の増額期待が高まった。 午前終値は14%高の2775円。

昨年の第1四半期は為替相場が1ドル=114円、今期会社計画は同115円だ ったのに対し、第1四半期実績は120円70銭だった。輸出のほとんどがドル建 てであることから、約10億円の為替差益を計上。3日に発表した第1四半期業 績は売上高が前年同期比3.5%増の247億1700万円、経常利益は80%増の30億 7900万円と利益が大きく増加した。

同社経理グループマネージャーの高橋和伸氏は、第1四半期は営業利益ベー スで前年同期比10%減益だが、「不採算部門のリストラ費用や新製品の設備投 資の償却負担増などを除いた本業の利益が実質的に伸びてきている」と語った。

電子関連事業は新製品が伸びる

第1四半期のセグメント別営業利益では、売上高の59%を占める主力の電 子関連事業が前年同期比6.2%増の9億円となった。蛍光表示管は液晶などと比 べて温度の変化など環境要求の厳しさに耐えることが評価されている。蛍光表示 管では駆動用ICを内蔵した新製品のCIGが伸びており、「高付加価値製品の ウエートが上昇したことが利益率改善につながっている」(高橋氏)という。

電子関連事業の営業利益率は昨年第1四半期の6%に対し、今第1四半期は

6.18%に上昇した。

一方、グループで進めている事業再構築では、韓国子会社でキーボード・ス イッチなどを手がける世進電子が携帯電話事業から撤退して黒字に転換したこと も貢献した。

第1四半期経常利益の通期計画(前期比25%減の47億円)に対する進ちょ く率は66%と高くなったものの、会社側では「為替など外部環境が変化する可 能性がある」(高橋氏)として通期業績予想は据え置いた。