【注目株】トヨタ、Fリテイリ、商船三井、JAL、コスモ石(2)

6日の材料銘柄は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):前週末3日に発表された第1四半期(2007年4-6 月)業績によると、連結純利益は前年同期比32%増の4915億円と、すべての 四半期を通じて過去最高となった。海外での販売拡大に為替の円安効果などが 加わり利益を押し上げた。鈴木武専務は決算会見で「為替の影響を除いても実 質的に増益で、収益構造が良くなっている」ことを強調、第2四半期以降多少 円高に振れても「2けたの利益率を維持していく」とした。

ファーストリテイリング(9983):高級百貨店「バーニーズ・ニューヨー ク」を展開する米アパレル大手、ジョーンズ・アパレル・グループは5日、F リテイリが提示した9億5000万ドル(約1120億円)の買収案を受け入れると 発表した。ドバイ政府所有の投資会社「イスティスマルPJSC」が8日まで に買収提案額を9億ドルに引き上げたものの、Fリテイリが再度、9億5000 万ドルに引き上げたことを受けた。

商船三井(9104):6日付の読売新聞朝刊によると、同社は経営基盤強化 のため、資本金と利益剰余金などを合わせた「自己資本」を07年3月末の 5500億円から2010-2011年度をめどにほぼ2倍の1兆円に引き上げるという。 07-09年度の中期経営計画で掲げた業績目標値も引き上げる方針で、連結売上 高を従来の2兆円から2.5兆円に、経常利益を2000億円から2500億円にする という。

日本航空(9205):4日付の産経新聞朝刊によると、同社の第1四半期 (4-6月)の連結営業赤字が100億円を切る水準に縮小している。国内線旅 客数は減少したが、運賃値上げ効果や北米や中国を結ぶ国際線が好調で、赤字 額を前年同期の3分の1未満に縮小できたもようだとしている。

輸出関連企業:米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン 問題を受け、外国為替市場では、金利の低い日本で資金を調達して高利回り資 産で運用する「キャリー取引」の解消が進展、円買い・ドル売りの動きが活発 化している。早朝の東京外国為替市場では一時1ドル=117円19銭(ブルーム バーグ・データ参照)と、3月29日以来約4カ月ぶりの高値水準まで円高が 進行。

コスモ石油(5007):第1四半期の連結純利益は前年同期比2.7倍の131億円 で、通期計画(370億円)に対する進ちょく率が35.4%となった。石油製品の 販売価格が高騰し、マージンが改善した。通期予想は据え置き。

カプコン(9697):任天堂の携帯型ゲーム機向けソフト「逆転裁判4」が 50万本を超えるヒット作となり、第1四半期の連結純利益が同40%増の11億 円となった。会社側は9月中間期の連結純利益予想を7億5000万円から13億 5000万円に上方修正、前年同期に比べ30%の減益になるとした。

武富士(8564)第1四半期の連結純利益は前年同期比5倍の184億円。利 息返還損失引当金などグレーゾーン金利の返還などに関する費用が大幅に減っ たことが主因。口座数は同9.1%減の208万7800件。08年3月期の業績予想は 536億円の黒字(前期は4813億円の赤字)見込みを据え置いた。

大日本印刷(7912):出版市場の低迷、原材料価格の上昇、エレクトロニ クス部門での単価下落などが響き、第1四半期の連結営業利益は同23%減の 173億円にとどまった。870億円と見込む通期計画に対する進ちょく率は19.9%。

日東電工(6988):液晶フィルムの単価下落が継続しているうえ、ナフサ などの原材料も高騰して採算が悪化、第1四半期の連結営業利益は同27%減の 141億円となった。700億円と見込む通期計画に対する進ちょく率は20.1%。

丸井(8252):天候不順や、閉店予定店舗の売り場面積縮小などで売上高 が低迷、第1四半期の連結営業利益は同58%減の37億円にとどまり、通期計 画(320億円)に対する進ちょく率は11.6%となった。法改正をにらみキャッ シング金利を引き下げたため、カード事業も減収減益。

キリンホールディングス(2503):国内酒類の販売数量が計画を下回ったほ か、公的薬価基準の引き下げで医薬事業の採算も悪化、6月中間期(07年1- 6月)の連結営業利益は同4.7%減の429億円となった。酒類事業部門の営業 利益は同4.2%減の318億円。

サッポロホールディングス(2501):ビールなどの販売が苦戦、6月中間期 の連結純損失が55億円になったようだと3日に発表した。従来は20億円の損 失と見込んでいた。大阪工場(大阪府茨木市)の閉鎖に伴う固定資産臨時償却 費を計上することも響く。

USEN(4842):宇野康秀社長が保有しているライブドア株式133万 7400株をすべてモルガン・スタンレー証券の関係会社に売却すると3日に発表 した。モルガン・スタンレー証券広報部の西尾夏雄氏は取得額を明らかにしな かったが、「ライブドアの資産からみて、十分なリターンを得ることができる と判断した」と述べた。

フルキャスト(4848):厚生労働省(東京労働局)は3日、同社の全事業所 に対し1カ月間、派遣事業を停止するよう命令した。法律で禁じられている港 湾運送業務への人材派遣など違法行為が続いたことが背景で、違法派遣を行っ た三宮、三宮北口、元町の3支店は事業停止2カ月の処分。

住友化学(4005):5日付の日本経済新聞朝刊は、同社が2009年までに米欧 アジアの5カ国に自動車のバンパーなどに使う樹脂材料の工場を設けると報道 した。旭化成グループ(3407)の欧州生産会社を買収し、米国、インド、タイに 工場を建設、生産能力が3.3倍に増えるという。

資産運用、投資銀行業界:5日付の日本経済新聞朝刊によると、英大手投 資ファンドのコラー・キャピタルが日本での投資活動に乗り出す。同ファンド は他のファンドや事業会社などから「塩漬け」の投資案件を引き継ぐ二次買い 取りファンドの世界最大手。日本では今後数年で500億-600億円の投資を目 指すという。

東映アニメーション(4816):米国の投資顧問リバティ・スクェア・アセッ ト・マネジメントが同社株の保有比率を従来の6.23%から7.50%に引き上げた。 保有目的は「純投資」。

パーク24(4666):米投資顧問アーノルド・アンド・エス・ブレイクロウ ダー・アドバイザーズ(ニューヨーク州)が発行済み株式総数の7%超を取得 していたことが分かった。3日提出の大量保有報告書(5%ルール)で判明。 保有目的は「投資顧問契約に基づく顧客資産の運用」。

食品関連:英BBCによると、英国南部サリー州の畜産農家で感染性の強 い口蹄疫(こうていえき)に感染した牛約60頭が発見された。英政府は全英 の農家に検査を呼び掛けたという。