森精機株が一時ストップ安、営業利益の下振れを懸念-KBC証格下げ

森精機製作所の株価が、前日比500円 (13%)安の3310円とストップ安(制限値幅いっぱいの下げ)まで急落した。 国内外で工作機械の販売が好調に推移しているものの、第1四半期(4-6 月)期の営業利益が52億円にとどまり、中間期の計画に対する進ちょく率が 37%と前年の45.4%を下回った。こうした中で、KBC証券が2日付で投資判 断を「中立」から「売り」に格下げしており、上昇トレンドの継続を見込んだ 買いが入りにくくなっている。

午前の出来高は、主力の大証1部を中心に163万株。午前9時45分すぎ に売買が成立、いったん3350円まで値を戻す場面もみられたが、午前10時ご ろに1万株超の大口売り注文が並び、再びストップ安水準となった。10時40 分以降は売り超過で、売り気配。森精機株の年明け以降の上昇率は43%に達し、 TOPIXなどを大きくアウトパフォームしていたことも上昇一服感を醸成、 売り圧力となった。

森精機が2日の取引終了後に公表した第1四半期業績によると、連結営業 利益は前年同期比14%増の52億円となった。営業利益率は12%で、前年同期 から0.7ポイント低下。J

Pモルガン証券の望月雅幸シニアアナリストは2日付の投資家向けリポー トで、「受注、生産とも会社想定を上回っているにもかかわらず、超繁忙状態 からアジア向けを中心とした輸出手続きや国内での検収スケジュールが遅れ気 味」と指摘。売り上げ計上が遅れる一方、費用だけが先行計上されたことが利 益率低下の主因とみている。

ただ望月氏は、「進ちょく率は低いが、中期的な上昇気流にあるとの認識 は不変」との認識を示唆。工作機械需要の増大を見込み、投資判断「オーバー ウエート」を据え置いた。