日本株は続伸、欧米株高と為替落ち着きで輸出関連株上昇-銀行も高い

午前の東京株式相場は続伸。米国企業が2 日に発表した4-6月決算が総じて良好だったことで、信用力の低い個人向け 住宅ローン(サブプライム)問題に端を発した米景気の不透明感がやや後退し た。前日の欧米株が軒並み上昇し、外国為替市場で円高が一服していることも 追い風に、ホンダやソニーといった輸出関連株の一角が上昇している。直近で 売り込まれた銘柄を買い戻す動きも見られ、銀行や不動産、保険株なども高い。

午前10時32分現在、日経平均株価は前日比38円9銭(0.2%)高の17022 円20銭、TOPIXは同4.32ポイント(0.3%)高の1673.65。東証1部の出来 高は概算で7億4714万株、売買代金は1兆1628億円。値上がり銘柄数は646 と、値下がり銘柄数915を下回っている。

マネックス証券の清水洋介投資情報部長は、「米住宅問題の広がりに伴う 米経済への悪影響の程度を見極めたいとのムードが依然として強く、上値を買 い進むような積極的な買いは手控えられている」と述べた。そのため、好材料 が出た銘柄が個別に買われ、売られ過ぎ銘柄の買い戻しも見られるが、「物色 に広がりは出てこない」(同氏)という。

個別では、主力のテーマパーク事業の入園者数が伸び4-6月期の連結純 利益が前年同期比2倍となったオリエンタルランド、分譲マンションの好調で 9月中間期の業績見通しを上方修正した住友不動産がともに大幅続伸。カラー 複合機など主力製品の好調と為替の円安を背景に、利益水準が第1四半期とし て過去最高を更新したコニカミノルタホールディングスも高い。

このほか、ゲーム機部品の需要急増で4-6月期の連結営業利益が前年同 期比6.4倍に膨らんだミツミ、国内外で主力の板金機械が好調で4-6月期の連 結経常利益が4年連続で過去最高を更新したアマダも高い。

半面、厚生労働省が労働者派遣法に基づく事業停止命令を出す方向で検討 を始めたと主要各紙で伝わったフルキャストに売り注文が殺到し、売り気配を ストップ安(値幅制限の下限)水準まで切り下げている。減価償却費の計上な どで4-6月の連結純利益が前年同期比19%減に落ち込んだ古河電気工業が連 日で年初来安値を更新。国内の主力ブランド「ユニクロ」事業の7月既存店売 上高が前年同月比12%減に落ち込んだファーストリテイリング、同様に7月の 既存店売上高が同4.8%減となったユナイテッドアローズが業績懸念から売られ ている。