フルスピードの初値は83万円、公募比63%高-検索エンジン最適化

インターネット関連事業を手掛けるフルス ピードが2日、マザーズに新規上場した。買い注文が先行して気配値を切り上 げる展開となり、午後零時35分に売買が成立した。初値は83万円と公募・売 出価格(51万円)に対し63%の値上がり。

SBI証券・投資調査室の藤井知明次長は取引開始前に、「業績が大きく 伸びており、今後の利益成長を見越した買いが入るだろう。調達資金も17億円 と比較的少ない」ことから人気化するとの見方を示していた。

同社は2001年1月に設立。インターネット広告のほか、グーグルやヤフー などのインターネットでキーワードを入力して検索する際、検索結果の上位に 顧客のサイトが表示されるようサイトを改良する検索エンジン最適化(SEO) を手掛ける。

SEOでは、顧客のサイトの表示順位が上位10番以内に入らない場合は料 金を受け取らず、日割りで未達成分の報酬を差し引くといった成功報酬型体系 を取っている。顧客が料金を払っても順位が上がらないということがなくなり、 「費用対効果が明確にできる」(同社社長室・八幡有美室長代理)という。S EOの売上高に占める比率は2割程度だが、粗利率は8-9割と高い。これを 中核事業と位置付け、事業の拡大を目指す。

フルスピードは上場に際して2000株の公募と1300株の売り出しを実施し た。主幹事はみずほインベスターズ証券が務めている。上場によって得た資金 は設備投資や人員採用に充てる。

07年7月期の単体業績は売上高が前の期比2.8倍の50億2000万円、営業 利益が同2.2倍の7億5100万円、純利益が同2.2倍の4億2500万円と増収増 益を見込む。1株当たり利益(EPS)は1万6653円61銭。これを基に計算 した公募価格のPER(株価収益率)は31倍。同業他社のアウンコンサルティ ングのPERは22.7倍(連結ベース)となっており、市場では「割安感はない のではないか」(カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリスト)との見 方もあった。

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